〜Interesting Story〜

□change!?
1ページ/2ページ


アリス
「なっ...!?...何コレ〜〜!?」



...---

事は...とある朝の時間帯から始まった...。
私はいつものよう時計塔で朝を迎えた。


アリス
「...おはよう...。ユリウス。」

「......。」

アリス
「?」

だが、いつも作業している無愛想な彼の姿が見当たらない。

アリス
「ユリウス?」

いつも作業机に座っている筈の彼がここにいないとなると...

アリス
「...。キッチンね。」

彼が外出など有り得ない。
いるとすれば、黙々と作業をする仕事部屋か、コーヒーを煎れる為のキッチンかのどちらかしかない。

---キィィー...

アリス
「ユリウス〜...。ここなの?」

すると人影がゆらりと動いた。
やはり彼はここに居たのだ。
ひとまず安心し、彼に声をかけようと近付いた。

アリス
「ユリウス、おはよ...う?」

.......ん?
なんだろう...この違和感...。



いつもと変わらない特殊な服装を着る彼...。
静かな時計塔...。

機械油とは程遠い消毒液の匂い...?
短髪で白...?

アリス
「...え...?......ペーター?」

ペーター
「...はっ!!アリス〜!!おはようございます(喜」

アリス
「え!?なんであんたが時計塔にいるのよ!!Σハートの城の宰相でしょ、仕事しなさいよ!!それにその服!!ユリウスのでしょ!?」

ペーター
「あぁ。アリス...。貴女の言いたい事はわかります。ですが落ち着いて下さい。」

アリス
落ち着けるわけないでしょ!!

ペーター
「僕もこんな雑菌塗れな塔も機械油臭い服も本当は嫌です...。ですが...どうやらこの時間帯から僕は時計屋になったようです。」

アリス
「???」

ペーター
「唯一よかったのは...貴女と一緒に住めるってところですVv」

アリス
「...意味が分からない。っていうか...あんた...耳はどうしたのよ!!」

ペーター
「...そうなんです...。どうやら耳は次の宰相が付けているんでしょうね...。」

アリス
「????」

ペーター
「あぁ...。そうですね、他の領土に行った方がいいかもしれませんね。」

アリス
「他の領土?」

ペーター
「えぇ。面倒ですが、僕も今の役持ち達の事を知っておかねばなりませんからね...。」

アリス
「ん...。よくはわからないけど、あんたをハートの城に送るとするわ。どうせ、仕事を投げてきたんでしょうしね。」

ペーター
「いえ、この時間帯から僕は時計を直すのが仕事となる...」

アリス
「はいはい。じゃあ、お城に行きましょう。」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ