〜Interesting Story〜
□change!?
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アリス
「なっ...!?...何コレ〜〜!?」
...---
事は...とある朝の時間帯から始まった...。
私はいつものよう時計塔で朝を迎えた。
アリス
「...おはよう...。ユリウス。」
「......。」
アリス
「?」
だが、いつも作業している無愛想な彼の姿が見当たらない。
アリス
「ユリウス?」
いつも作業机に座っている筈の彼がここにいないとなると...
アリス
「...。キッチンね。」
彼が外出など有り得ない。
いるとすれば、黙々と作業をする仕事部屋か、コーヒーを煎れる為のキッチンかのどちらかしかない。
---キィィー...
アリス
「ユリウス〜...。ここなの?」
すると人影がゆらりと動いた。
やはり彼はここに居たのだ。
ひとまず安心し、彼に声をかけようと近付いた。
アリス
「ユリウス、おはよ...う?」
.......ん?
なんだろう...この違和感...。
いつもと変わらない特殊な服装を着る彼...。
静かな時計塔...。
機械油とは程遠い消毒液の匂い...?
短髪で白...?
アリス
「...え...?......ペーター?」
ペーター
「...はっ!!アリス〜!!おはようございます(喜」
アリス
「え!?なんであんたが時計塔にいるのよ!!Σハートの城の宰相でしょ、仕事しなさいよ!!それにその服!!ユリウスのでしょ!?」
ペーター
「あぁ。アリス...。貴女の言いたい事はわかります。ですが落ち着いて下さい。」
アリス
「落ち着けるわけないでしょ!!」
ペーター
「僕もこんな雑菌塗れな塔も機械油臭い服も本当は嫌です...。ですが...どうやらこの時間帯から僕は時計屋になったようです。」
アリス
「???」
ペーター
「唯一よかったのは...貴女と一緒に住めるってところですVv」
アリス
「...意味が分からない。っていうか...あんた...耳はどうしたのよ!!」
ペーター
「...そうなんです...。どうやら耳は次の宰相が付けているんでしょうね...。」
アリス
「????」
ペーター
「あぁ...。そうですね、他の領土に行った方がいいかもしれませんね。」
アリス
「他の領土?」
ペーター
「えぇ。面倒ですが、僕も今の役持ち達の事を知っておかねばなりませんからね...。」
アリス
「ん...。よくはわからないけど、あんたをハートの城に送るとするわ。どうせ、仕事を投げてきたんでしょうしね。」
ペーター
「いえ、この時間帯から僕は時計を直すのが仕事となる...」
アリス
「はいはい。じゃあ、お城に行きましょう。」