今を君と生きる。

□第1章 出会い
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夢主目線


目が覚めると、知らない天井が目に入った。
「ここは…」
そう呟きながら体を起こす。どうやらベッドに寝かされいたようだ。辺りを見渡す。
ふと、部屋の外から人の気配がある事に気がついた。その気配が近づいてくる。
この街には、もう人なんて居ない。
僕は、枕元に置かれていた羽に手を伸ばした。
がちゃりとドアがあき、身構える…が、

「あ、目、覚めましたか?」
そこにいたのは優しそうな少年だった。
少年の手にはぬれたタオルがある。
「師匠、目、覚めたみたいですよ!」
少年はドアのむこうに叫んだ。
「あの…」
「あ、大丈夫です。安心してください。怪しい物じゃないですよ。街で倒れていたあなたを近くにあった建物に運んだだけです。」
「あ、有難うございます」
ぺこりと頭を下げ、御礼を言うと、少年はどういたしまして、と笑った。

そんな彼に見惚れていると、どかどかと1人の男の人が入ってきた。
「アレン、お前は席を外せ。」
男の人はそう言うと、アレンと呼ばれたその少年を部屋から追い出し、ベッドの近くにあった椅子にどかッと座った。



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