今を君と生きる。

□第2章 教団入団、初任務!2
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ガヤガヤと騒がしい食堂。

「Bセットおまちどーん!
お次は何かしらー?」
そんななか、楽しそうに食事を作っているのは、料理長のジェリー(♂)

そんなジェリーにひょこっと顔を出したのは、アレンとレイ。
「アラん!?」
その2人をみて、ジェリーは声を上げた。
「新入りさん?んまーこれはまたカワイイ子が入ったわねー!しかも2人も!」
「どうもはじめまして…。」
『これからお世話になります。』
「何食べる?何でも作っちゃうわよアタシ!!」
何でも…、とアレンは考える。
「それじゃあ…
グラタンとポテトとドライカレーとマーボー豆腐とビーフシチューとミートパイとカルパッチョとナシゴレンとチキンにポテトサラダとスコーンとクッパにトムヤンクンとライス、あとデザートにマンゴープリンとみたらし団子20本で。全部量多めで。」
「すごーい、あんたそんなに食べんの!?」
物凄い早口で、すごい量を頼んだアレンに、さすがのジェリーも少し引いた。
『いつものことですよー。僕は、適当になんかのセットで。』
その時、

「何だとコラァ!!」
叫び声が聞こえた。食堂にいた人全員がそちらを向く。
「もういっぺん言ってみやがれああっ!!?」
「おい、やめろバズ!」
そこには、バズとよばれた男が怒りをぶつけていた。
怒りをぶつけられていたのは、
「うるせーな。」
神田だった。
「メシ食ってる時に、後ろでメソメソ死んだ奴らの追悼されちゃ味がマズくなるんだよ。」
「テメェ…それが殉職した同志に言うセリフか!!」
バズは血管を浮かせ、涙を流した。
「俺達、探索部隊〈ファインダー〉はお前らエクソシストの下で、命懸けでサポートしてやってるのに…それを…それを…っ!
メシがマズくなるだとー!!」
バズは神田に向かって腕を振り下ろした。神田はそれをひゅっとかわし、逆にバズ首をとった。
「うぐっ!」
と苦しさで声を上げたバズ。
「「サポートしてやってる」だ?」
フッと神田は笑った。
「違げーだろ。サポートしかできねェんだろ。お前らはイノセンスに選ばれなかったハズレ者だ。」
ギリっと神田の締め付ける力が強くなった。
「げふっ」
「死ぬのがイヤなら出てけよ。お前ひとり分の命くらい、いくらでも代わりはいる。」
ガッ
「ストップ。」
バズの首を掴んでいる神田の手首を掴んだのは、アレンだった。その後ろにはレイもいる。
「関係ないとこ悪いですけど、そういう言い方はないと思いますよ。」
「…………放せよモヤシ。」
「(モヤ…っ!?)アレンです。」
言い直すアレンに神田は鼻で笑った。
「はっ。1か月で殉職〈くたばら〉なかったら覚えてやるよ。ここじゃパタパタ死んでく奴が多いからな。こいつらみたいに。」
ギリ!
アレンの握る力が強くなる。
神田の手からバズが滑り落ちた。
「だからそういう言い方はないでしょ。」
神田はアレンを見た。
「早死にするぜお前…。キライなタイプだ。」
「そりゃどうも。」
ごごごごご…と睨み合う2人に、
『はい、こっちもストップ。』
レイが割って入った。
『仲間同士で何やってんだ。仲良くしたら?』
「うるせぇ、豆。」
豆と呼ばれ、レイは、
『ねぇ、神田くん。今度手合わせしようよ。約束な。』
キれていた。
ごごごごご…と余計ひどくなった3人の睨み合い。
そんな、炎が燃えるなか、
「あ、いたいた!
神田!アレン!レイ!」
声をかけたのは、リーバーだった。
「10分でメシ食って司令室に来てくれ。
任務だ。」



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