お題小説

□キックで足を上げてパンチラ
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パンチラ10題
3、キックで足を上げてパンチラ


高校とは比べものにならないぐらい大きな大学の前。
そこに幼馴染のナルトをつれて立っていた。
制服をきて、見るからに高校生の2人が門前に立っているのは珍しいことなのか、
出入りをする人がチラチラとこちらを見てくる。
男の大学生がこちらを伺っているのは隣にポカーンとした表情でたっているナルトのせいでもあるかもしれないが。

大学の目の前にきて、いつまでも敷地を跨がないのは、横でアホ面をしている幼馴染に原因がある。
今だって自分が男たちに注目されていることに気が付いていない、このウスラトンカチが、
広大な大学に入って迷ってしまったら色々と面倒なことをおかすに決まっている。
何しろ、もとがトラブル体質でそれに加え本人に危機感がまったくないから、どんなに些細なことでも大事に発展してしまうのだ。
そんなことが万が一にでも起きないように、釘を刺さなくてはならない。

「いいか、ナルト。中に入ったら絶対に俺のそばから離れるなよ」
「子供じゃないんだから、誰が迷子になるかってばよ」

唇を尖らせて拗ねた表情をするのは確かに可愛いが、それで甘い対応をすると、
後々こちらが痛い目を見るのは長年の付き合いで分かっている。

「先に帰れって言ったのに付いてきたのはお前だからな。面倒なことは絶対におこすな」
「いい加減しつこいってばよ。わかってるっつーの」
「はぁ、後から家に行くって言ったのに、何でわざわざついてくるんだか・・・」
「俺だって久しぶりにイタチ兄ちゃんに会いたいってば!!サスケばっかりずるいってばよ!」

俺の兄であるイタチが何ヶ月も家に帰ってきてないことをもちろんナルトも知っている。
大学院に進んでから、研究が忙しいとかで大学にこもりっぱなしなのだ。
イタチがずっと家に帰って来ないのだから、俺だって長い間会っていないことになる。
ナルトが久しぶりにイタチに会いたいというもの、決して兄弟仲が悪いわけではないのだから十分理解できるものだった。
はっきりとは口にしないが、俺だってイタチに会えることを密かに楽しみにしていた。







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