妖精の双竜

□第3話
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ナツの存在を忘れていたご一行は…


エ「なんと言うことだ!!
あいつは乗り物に弱いと言うのに…!!
私の過失だ、とりあえず誰か殴ってくれないか?」
グ「とりあえず落ち着けよ」

エルザが取り乱しそれをグレイがツッコんだ。


エ「ということで列車を止める」
駅員「どういうことですか!?」

エルザは無理矢理駅員に列車を止めさせようとした。

エ「仲間の無事がかかっているんだ!!」
駅員「勘弁してくださいよ!!たかが乗り遅れた1人のために列車を止めるなんて!!」

ル「妖精の尻尾にまともな人はルナとシキしかいないの?」

とルーシィは呆れていた。

グ「おい、俺はまともだぞ」
ト[それは服を着てから言ったらどうだ?]
シ「それより早くしないとナツもそうだが鉄の森も逃すぞ」


今回の目的は闇ギルド『鉄の森』を討つこと。
エルザの話によると旅先で寄った酒場で鉄の森の妙な話を聞いたらしい。
なんでも鉄の森は”ララバイ“という魔法を手にいれたらしい。
それを食い止めるのにエルザの手伝いをしているのだ。


シ[しょうがないな…
ハッピー、あれ]
ハ[あいさー!!]

埒があかなくなってシンが緊急停止レバーを見つけてハッピーに指示を出した。

ハッピーはそれに従いレバーを降ろした。

エ「行くぞ!!
この荷物をホテルチリまで頼む」
駅員「あんただれ」


結局、


ガガガガガガッ


ル「うぅぅぅう…」
シ「………」

魔導四輪をレンタルし止まった列車を追いかけるご一行。
またも乗り物と言うことでルナとシキはダウン。

エルザが飛ばしに飛ばしまくっていると、

グ「なんで窓から出てくるんだおめぇはぁぁあ!!」

グレイの怒りの声が聞こえたと思ったら、


ゴチンッ

ナ&グ「ギャァァァァァアッ!!!!!!!!」

鈍い音が聞こえた。
どうやら窓から出てきたナツとグレイがぶつかった音らしい。

ル「大丈夫ナツ!?」
ル「ご、ごめんね…ナツ…」
シ「大丈夫か…?」

ルナとシキはまだフラフラだ。

ナ「大丈夫なもんか!!列車の中で変な奴に絡まれたんだ!!」
ハ[変な奴?]
ナ「なんだっけ…
アイ…ゼン…」
全「!!」

ナツの言ったことは今エルザ達が追っているギルドだった。

エ「バカものぉ!!」

バキッ

ナ「うぎゃ!!」

エルザはナツの顔面を殴った。

エ「鉄の森は今私達が追っている相手だろう!!
何故話を聞いていなかったのだ!!」

ル「エルザが気絶させたんじゃ…」
ハ[それがエルザです]

ルーシィのツッコミにハッピーが答えた。

ナ「それにそいつなんか変な笛持ってたぞ」
シ[変な笛?]
ナ「なんか三つ目のドクロの笛だったような…」
グ「随分不気味な笛だな」

シ「三つ目だと…」
ル「シキ?どうしたの?」

シキが何か思い付いたのか冷や汗を流した。
それはシキだけではなくルーシィも気付いたらしい。

ル「三つ目…笛…ララバイ…子守唄…」
シ「そうか…それがララバイだ」
エ「なんだと?」

シキは顎に手を当てて話始めた。

シ「昔…ミスティアーノに聞いた話なんだが…ゼレフ書の中に子守唄って言う魔法があったんだ」
ル「確かそれをララバイって言うんだけど恐ろしいのは、それを聞いた人を死にやる魔法なの!!」
全「!!」

シ「それが、集団呪殺魔法”ララバイ“だ」



全員が冷や汗を流したのだ。









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