妖精の双竜

□第5話
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鉄の森事件が解決した翌日。
シキは台所で朝食を作っていた。

ル「ふぁあ…おはよ」

ルナが起きてきた。
シキとルナは一緒に住んでいるのだ。

本来ならシキの声が返ってくるはずが、

グ「おはよう、ルナ」
ル「!?な、なんでグレイがいるの!?」

なぜかグレイの声が返ってきた。

グ「つかお前、すげぇ格好で寝てんだな」
ル「へ?」

今のルナの格好は、ダボダボのニットに短パンと超薄着だった。
それを見たグレイはニヤニヤしていた。

ル「っ////こんの…変態!!」

バキッ

グ「ぐおっ!?」

ルナはグレイに向かって蹴りを入れた。

シ「はぁ…朝から元気だなお前ら」

台所からシキが呆れながら朝食を運んできた。

ト[ほらほら、朝食出来たから着替えてきたらどうだ?]
シ[グレイは服着ろよ]

人間の姿になっているトーマとシンも台所から出てきた。

ル「分かったぁ」
グ「うお!?いつの間に!!」
シ「最初からだったぞ」

ルナは着替えに行きグレイも服を着た。





ル「ってかなんでグレイが居るの?」
シ[ちゃっかりご飯食べてるし…]

ルナは朝の事があるのか少しグレイに冷たい。

グ「どうせ今日の事忘れてるんだろうなって思ってな」
ル「今日の事?なんかあったっけ?」
グ「ほら、忘れてんじゃねぇか」

グレイはシキが作った目玉焼きを食べながらしてやったりと笑った。


グ「今日はナツとエルザが勝負する日だろ?」
ル「あー!!そうだったね!!」

ルナは思い出したように声をあげた。

ト[どっちが勝つんだろうな]
ル「んーナツには悪いけどエルザかな〜」
シ「俺もエルザに1票」
シ[同じく]

全員エルザが勝つと思っている。

シ「まぁ、結果は後で教えてくれ」
ル「え?シキ行かないの?」
シ「あぁ。
今日は買い出しに行かなきゃだからな」
ル「えぇー明日でいいじゃん」
シ「明日は仕事だろ」
ル「うっ…」

ルナは言い返せないでいた。

シ「トーマも見てこいよ。
気になるだろ?」
ト[いや、俺もシキを手伝うよ。
だから教えてなシン]
シ[…分かった]

全員が朝食を食べ終わると家を出た。

シ「それじゃ、また後でな」
ル「うん!!」
シ「あ…」
グ「どうした?」

シキは何かを思い出したかのように声を出した。

シ「多分、ルーシィも忘れてると思うから迎えに行ってやれば?」
ル「それもそうだね♪」

ルナとグレイとシンはルーシィの家に向かい、シキとトーマは町に買い出しに行った。
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