短編集

□おかえりフロッシュ
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大魔闘演武が終わってからしばらくたったある日。
ここはギルド剣咬の虎が収める町だ。
マスターがジエンマからスティングに代わってからいい方向に向かって行ってる剣咬の虎では何やら重苦しい空気が漂っていた。


ス「天を轟かせ、地をわかし、海を黙らせる…それが剣咬の虎だ……」


スティングの醸し出す空気が何も言わせるものではなかった。



ス「服を……脱げ……」



スティングは目の前に立つユキノに向かって言った。
それをオルガ、ルーファス、ローグは何も言わず見守っていた。
そんな中言われたユキノは顔を赤らめながら服に手をかけた。


ユ「はい…仰せの通りに…」


カチャカチャ
パサッ



ユキノはそのまま服を脱いだ。
すると後ろに立っていた他のギルドのメンバーも次々と服を脱いでいった。
それを見たスティングは笑った。




ス「俺達のプールが完成したんだからなぁ!!!」
全『おぉぉぉぉぉぉお!!!!』
ユ「おめでとうございます!!」


どうやら剣咬の虎のギルドの中にプールができたようだ。
そしてそれにギルドのメンバーは大はしゃぎだ。


ロ「はしゃぎすぎだ、スティング」
ユ「ふふっ」


ローグも髪を結いあげながら笑みをこぼしていた。


ル「この気持ちよさ…記憶にないね」


ルーファスは浮き輪に浮きながら浮いていた。
スティングは大はしゃぎで泳いでいた。


ス「うははは!!ギルドの中にプールなんて誰も思いつかねぇだろ!!」
ユ「もうっスティング様ったら!」


と言いながらスティングはユキノと水を掛け合った。


ル「確かに、そんなギルド記憶にないね」
オ「プールのあるギルドなんてうちぐらいだろ!!」


と、言ってるが



マ「はっくしょい!!」
ミ「どうかしましたかマスター?」
マ「いや、なんでもない」


すでにプールのあるギルドは存在していた。


シ「つーか…なんでギルドにプールあるんだ?」
ル「いーじゃん♪気持ちいいんだから♪」


髪を簡単に結ったシキと端に上半身を乗せて足をバタバタさせているルナがいた。


シ「ってかまさか7年たってもプールに入るとは思ってなかったわ」
ル「あはは!確かに!プールのあるギルドなんてそうそうないよね!」


なんて言っていた。




オ「んんっ?プールのあるギルド、うちだけだよな?」
ル「…と、記憶しておこう」


オルガとルーファスは引き攣った顔をしていた。


ス「ほれほれほれほれ♪」
ロ「よ、よせっガキかお前は!」


スティングが楽しそうにローグに水をかけていると、


レ[スティングくーん!!]


レクターが焦った顔でプールに近づいてきた。


レ[スティングくーん!あ、いやマスター!]
ス「マスターはよせよレクター。
どうした慌てて?」
レ[た、大変であります!!
買い物の途中でフロッシュが行方不明になってしまいましたぁ!!]
ス「マジか!!」
ユ「フロッシュ様が!!」


なんとフロッシュが迷子になってしまったらしい。


ロ「なんだと!?
レクター!お前が付いていながらなんでそうなる!!」
レ[す、すいません!!ちょっと目を離したすきに…!!]


ローグはすごい剣幕でレクターに近寄った。


ス「おいローグ!レクターを責めるのは筋違いだろ!」


スティングがローグの肩を掴んで止めた。


ロ「フロッシュはな…!道が覚えられないんだ!!」
ス「それはレクターのせいじゃねぇだろ!!」


とスティングとローグがつかみ合いになった。


ユ「お二人とも!喧嘩してる場合ではありませんよ!!
急いでフロッシュ様を探さないと!」
ス&ロ「っ………」


スティングとローグ、ユキノ、レクターは急いで着替えてフロッシュを探しに向かった。




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