離れた空

□標的:5
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風の守護者戦が引き分けに終わった次の日。
あれから琥珀は目覚めなかった。
琥珀の部屋を訪れていたベルは琥珀の様子を見ていた。
すると、


コンコンッ


レ「時間だ」


レヴィがベルを呼びに来た。


ベ「…わかった」


ベルは渋々といった感じに琥珀のそばからたった。


ベ「…早く目を覚ませよ、琥珀」


それだけ言うとベルはレヴィとともに並中に向かった。




今日は雲の守護者戦
相手からは雲雀恭弥、ヴァリアーからはゴーラ・モスカがフィールドの中心に向かった。
開始早々、雲雀の攻撃により相手の勝利が決まった。


しかし、ゴーラ・モスカの暴走により敵味方構わず攻撃しだした。
そこにやって来たのが沢田綱吉だった。
超化したツナが見事にゴーラ・モスカの動きを止めたが、中からボンゴレ9代目が出てきた。


全てはXANXUSの企てだったのだ。
そして、すべてに決着をつけるために大空のリング戦を次の日にすることになった。




――――――――――――――――――――

翌日、凪斗はあるところに向かった。
凪斗の腕の中には赤ん坊がいた。


「えっと…ここにリボーンがいるんだよねウィン?」


赤ん坊、ウィンが頷くと凪斗は中山外科病院に来た。
2人が来たのはランボの病室だった。


凪「ランボ君、元気?」
ツ「凪斗!」


そこにはリボーンだけじゃなくてツナもいた。


ウ「元気そうで何よりです」
凪「これお見舞いね」
ラ「リンゴだもんね!!
ランボさんリンゴウサギが食べたいぞ!!」
凪「ふふっ今切ってあげるから待っててね」


凪斗はリンゴを洗うと一緒に持ってきてた果物ナイフでリンゴを切っていった。


凪「はいどうぞ」
ラ「やったもんね!!」
凪「ツナ君達もどうぞ」
ツ「ありがと」


ツナも受け取ると凪斗はリボーンの方を向いた。


凪「リボーン…僕、聞きたいことがあるんだ」
リ「…沢田琥珀のことか?」
ツ「!!」
凪「……うん、ちょっと気になることがあって」


凪斗はリンゴを置くと話し出した。


凪「琥珀君が暴走してチェルベッロが止めようとしたときの言葉が気になるんだ。
“今沢田琥珀に死なれては困る”って…
リボーンなら知ってるかなって思ったんだけど」
ツ「そういえばそんなこと言ってたね」
凪「うん…」


凪斗とツナが疑問に思っているとリボーンが話し出した。


リ「…俺も確信はないが…考えられるとしたら、沢田琥珀が“夜空の守護者”である可能性だ」
凪「夜空の守護者?」
リ「初代の時にしか現れなかった役職でな、当時は守護者最強だった」
ウ「確か、夜空の守護者はリングが守護者を選ぶんでしたね」
リ「あぁ…だが俺は本部から夜空のリングが消えたという報告は受けてねぇ…だから確信が持てねぇんだ。
だが、もし今回現れるなら沢田琥珀が一番可能性を持ってんだ」
ツ「なんで?」
ウ「初代夜空の守護者は…初代ボンゴレと双子でしたから」
2「!!!」


ウィンの発言にツナと凪斗は驚いた。


リ「それに、初代夜空の守護者は破邪の炎も持っていたからな…」
凪「まるで琥珀君みたい…」
リ「でも、なんでお前が沢田琥珀のことを気にするんだ?」
凪「…琥珀君には否定されちゃったし、僕に比べたら琥珀君の方が辛いけど…僕と似てるから…ほっとけなくて」
ツ「凪斗……」
凪「…それに僕…このままツナ君と琥珀君がすれ違ったままなのはよくないと思うんだ。
2人は何があっても…唯一無二の血のつながった双子なんだから」


凪斗はツナに向かって微笑んだ。
ツナも凪斗の顔を見て微笑んだ。


ツ「そうだね…俺も話してみたいし…できるなら、知りたいし」
凪「そうだね」


2人の様子を見ていたリボーンとウィンは微笑んでいた。





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