離れた空

□標的:3
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その日の夜、ベルが気絶して帰って来た。
だがリングはベルのものになりヴァリアーが勝利したのだ。


琥珀がベルの部屋でベルの様子を見ていると、


ベ「っん……」
「起きたか」
ベ「!琥珀…?」
「随分暴れたようだな」
ベ「みたいだな…記憶ねぇもん」
「はぁ…相変わらずだな。
でも、無事でよかった」


無表情であるが琥珀はホッとしたように声を出した。
ベルが眠りについたのを見守るとベルの部屋を出た。
すると、


ス「よぉ、ベルは寝たのか?」
「あぁ、今眠ったところだ」


スクアーロが廊下にいた。
琥珀はそのまま談話室に向かった。
スクアーロも琥珀についていった。


ス「なんか飲むかぁ?」
「……ホットミルク」
ス「おぉ」


スクアーロは談話室に備え付けられているキッチンでホットミルクと自分の分のコーヒーを淹れた。


ス「ほらよ」
「悪いな」


受け取ると琥珀は一口飲んだ。


ス「…眠れねぇのかぁ?」
「………嫌な予感がするんだ…」


琥珀は俯いた。
そんな琥珀にスクアーロは、


グシャッ


「ッスクアーロ?」


琥珀の頭を撫でた。


ス「確かにお前の予感は当たるが安心しろぉ。
明日は俺だからなぁ、思いっきり暴れてやるぜぇ!!」
「スクアーロ……」


そんなスクアーロを見て琥珀は表情には出ないもののホッとしたようにスクアーロを見た。


「…楽しみにしてる…ごちそうさま」
ス「おぉ、ゆっくり休めよ」


琥珀はカップをキッチンに戻すと部屋に戻ったのだった。
そのまま眠ったが、琥珀の予想がそのまま現実となるとはだれも思わなかった。




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