解釈
□アンチクロロペンゼン
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「世界のすべてをただすんだ。」
男の子はそう言った。
私は猫なの。
できもしないのに。
おかしいったらありゃしない。
私は嘲笑うように彼を見上げた。
彼はまた走り去った。
私は何も言わずそれをただ見てるだけ。
正義、愛、友情
チープだね。
安っぽいよ。
ゴールなんかないのによく走ってる。
ある日。男の子は私を見ていった
「君の生きる価値はなに?」
そして
川に突き落とした。
落ちながら思った。
もういいや。
つかれた。
また生まれ変わっても
私は救われないのかな。
男の子は笑っていた。