春うらら 番外編

□第二十一話そのあと
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将棋部部室にて。



「お〜…!前の時より豪華ナリ」
「はりきって作りすぎたんだけど食べきれる?」
「余裕じゃ」
「そう?無理しないで残して良いからね」
「残ったら持って帰るから大丈夫」
「…………どんだけだよ………」
「うわ、味噌汁入れにロールキャベツ入っとる…!」
「ふっふっふ。すごいっしょ?」
「うん、すごい」
「作ってるうちに楽しくなっちゃってさ………て、なにやってるの?」
「写メ撮ってブンちゃんに自慢する」
「え、やめて。写メはいいけど自慢するのやめて」
「?なんで?」
「だって絶対丸井さんうるさいもん」
「『仁王ばっかりずりぃーんだよ!』」
「そうそう。そんな感じでうるさいからやめて」
「無理。もうメール送った」
「げ、早すぎ!」
「くっくっ。なんて返事くるかのぅ」
「………なんて送ったの?」
「手作り弁当、羨ましいじゃろ?って」
「…まぁ、それなら誰の手作り弁当か言ってないから私だってバレないよね。うん。大丈…………………うわ!丸井さんから電話来た!なんで?!」
「ぷっ」
「ちょ、笑い事じゃないんですけど!」
「すまんすまん。でも、はよ出んとブンちゃん拗ねるぜよ」
「えー…!……はい、もしもし…………え?いや、そういうわけじゃ………え?今から来る?!お弁当食べに?!」
「おー。さすがブンちゃん。食い意地はっとる」
「まぁ、多目に作ったから大丈夫だと思うけど………………うん、わかった。じゃ、待ってる。将棋部部室ね」



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