春うらら 番外編

□第二十四話後日談
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将棋部部室にて。




「ほら、富士乃屋のいちご大福」
「わーい!ありがとう丸井さん!」
「すっげー並んでて大変だったんだからな!」
「へぇー。おつかれー」
「てめぇ…適当に返事すんな!」
「だって……ねぇ?」
「……………ブンちゃん」
「……(ビクッ)……な、なんだよ…」
「普通なら謝って品物を渡すところじゃろ。なに偉そうにしとるんじゃ」
「うわ、仁王さんガチギレだよ…ヤバイよ丸井さん」
「うっ……………………その節は大変申し訳ございませんでした」
「………………ハァ」
「……まぁまぁ。丸井さんも反省してるみたいだし許してあげなよ」
「………お前さんは腹立たんのか?」
「んー、その時はスッゴイ腹立ったけど今は全然。いちご大福も手に入ったし。……はい、イライラしてる時には甘いものだよ仁王さん。ほらほら口開けて」
「ちょ、やめんしゃい!俺甘いもん好かんからいr、んぐ…!………………………ウマ…」
「ね。美味しいよね。さすが富士乃屋」
「あ!そうそうコレ買った時、店のおばちゃんに新商品のどら焼もらったんだ。二つだけど」
「うわ、良いな!一つちょうだい」
「いちご大福と交換なら良いぜ」
「 ブ ン ち ゃ ん ?」
「じょ、冗談に決まってんだろぃ!」
「………」
「………」
「………」
「いや、ほんと。マジだって。マジだからその顔やめろ。すげー怖い」
「うん。仁王さんその顔やめて。私まで怖い」
「ピヨ」




エンド!

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