春うらら 番外編

□第二十六話そのあと
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テニス部部室にて。




「やあ、蓮二」
「精市か。…どうだった?」
「ばっちり。ちゃんと言ってくれるって」
「そうか」
「それにしても、蓮二の言う通り面白い子だね。俺が頼み事あるって言った瞬間すっごい面倒くさそうな顔してさ。フフッ、女の子にあんな顔されたの初めてだから新鮮だったよ。………あぁ、早く仁王来ないかなー」
「?」
「彼女と隣の席になったって自慢してやろうと思ってね」
「自慢する意味があるのか?」
「もちろん。仁王の悔しがる顔が見れるじゃないか」
「……………」
「自分の好きなものは独占したがるタイプだからね。さぞ悔しがると思うよ。あー、楽しみー」
「………あまりからかうなよ精市」
「良いじゃないか。俺がいくら言っても好き嫌いを治さない罰だよ」
「………………ハァ」
「フフフッ」




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