春うらら 番外編

□第二十九話そのあと
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ラーメン屋にて。



「どうだったよ、俺の妙技は!凄かったろぃ?」
「あ、………えっと………すごく言いにくいんだけど………」
「なんだよ」
「……………」
「え?」
「だから、…………」
「?全然聞こえねぇよ。はっきり言えって」
「………………ごめん。見てなかった」
「…はぁ?!」
「スミマセン。本当スミマセン」
「…………お前…………」
「スミマセン」
「………マジかよ……。一番前にいたじゃん。それで見てないとか……」
「スミマセン」
「ぷっ」
「笑うな!仁王!」
「…………すまん………」
「肩揺らしながら謝んな!」
「本当スミマセン。対戦相手の丸い眼鏡が特徴的すぎて見てたら試合終わってて……」
「あー……あの眼鏡な……」
「実はアレ伊達眼鏡らしいぜよ」
「マジで?!」
「うん」
「うわー……伊達眼鏡で丸いやつチョイスするか?」
「私は無理」
「俺も」
「だよな。……あいつすげー趣味だな」
「………凄いといえばあのホクロの人も凄かったよね」
「『俺様の美技に酔いな』」
「ブッ…!ゴホゴホッ……!」
「うわ、きったね!水飛ばすな!」
「ゴホッ…!だって仁王さんが…!モノマネしてくる…!」
「『アーン?』」
「あははは!やめて、仁王さん!そっくり過ぎる!」
「『俺様がキングだ!』」
「あはははははは!もうやめて…!苦しい…!」
「あ、すみませーん!お水くださーい」
「ちょ、丸井さん、仁王さん止めて…!」





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