春うらら 番外編

□第三十三話 そのあと
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将棋部部室にて。




「ごちそうさん。美味かったナリ」
「いえいえ。お粗末様でした」
「そういえば、今日調理実習じゃった?」
「うん。そうだよー。良く知ってるね」
「クラスのやつが言うとったぜよ。…何作ったん?」
「クッキーとマフィン。あ、そうだ。この前勉強見てくれたお礼に良かったらひとつ貰ってくれない?」
「えっ…」
「仁王さん、甘いもの苦手だから微妙かもしれないけど……」
「いる!食べる!てか、嬉しい!」
「あ、ほんと?良かったー。実はあげようかどうしようか迷ってたんだよね」
「貰うに決まっとるし。何で悩むんじゃ」
「いやー、甘いの苦手だろうし、押し付けるのも悪いかなーとかさ。それに意外に上手く出来たから一人で食べきっちゃおうかと思ったり」
「ほぅ。なら味に期待してもよさそうじゃな」
「アハハ、お口に合えば良いけど。……はい、どうぞ」
「おぉ、ありがとう」
「どういたしまして。…そういえば真田くんも誰かから貰ってたみたいだったよ」
「へぇー。真田が…。珍しいのぅ」
「可愛くラッピングされたマフィン持って、なんか悩んでた」
「………ぷっ」
「ちょ、なんで笑うの」
「いや、なんか、想像したらマフィンと真田が似合わなすぎて笑える…」
「……(まぁ、実際似合ってはなかったけど)…」




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