春うらら 番外編

□第三十九話 後日談
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教室にて。
会話文のみ。




「はい、腕伸ばしてください」
「はーい」
「次、肩幅計ります」
「はーい」
「えっと、次は腰回り計ります」
「はーい。……フフ」
「? 何か面白いですか?」
「嫌がってたわりに、ちゃんと作ってくれるんだなと思ってさ」
「………そりゃぁ、幸村さんから直々に頼まれましたからねぇ…」
「アハハ、嫌そうな顔だなあ」
「そーんなことないですよー、アハハ………ハァ…」
「あ、そうだ。さっき仁王にね、君に劇の衣装作ってもらうんだって自慢したら、なんか悔しそうにしてたよ………ぷっ、クスクス」
「……思い出し笑い止めてください」
「だってあいつ面白いんだもん」
「ハァ……(どうせまた仁王さんのよくわからん乙女チックが炸裂したんだろうな)…。………ん?携帯鳴ってる…」
「出ても良いよ?」
「すみません。ありがとうございます。………はい、もしもし」
『幸村ばっかりズルいぜよ!俺の衣装も作ってくんしゃい』
「………仁王さんはクラス違うから無理。ていうか、仁王さんとこも劇するの?」
『うん。演目は三匹のコブタ』
「え」
『ちなみに俺は狼さんナリ』
「あー……うん。似合うかも」
『ちなみにコブタ役はブンちゃん』
「なにそれ。ハマリ役すぎる。その劇観たい」
『じゃろ?だから俺の衣装も作って』
「いや、無理。それとこれとは関係ないし。じゃ、今幸村さんの衣装の採寸中だから切るね」
『あ、ちょ、』
「……すみません。お待たせしました、って何笑ってるんですか」
「アハハハ、ブン太が、コ、コブタ役…!ぷっ、ハハハ」
「…(幸村さんって意外に笑い上戸だよね)…」




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