春うらら 番外編

□第五十四話 そのあと
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帰り道




「もしもし、仁王さん?」
「うん、どうしたん?」
「えっと……報告がありまして…」
「?」
「実は今日、丸井さんとケーキバイキングに行ってました…」
「え」
「…すみません。つい、いつものノリで行っちゃって…」
「え、そ、それで…?」
「? それだけだけど」
「そ、それだけ?」
「うん」
「…な、なんじゃ、ビックリしたぁ。てっきりブンちゃんのこと好きになったって言われるかと思ったぜよ」
「なんでそうなるの」
「だって、改めて言うんじゃもん。嫌な想像したナリ」
「あー…ごめん。丸井さんにさ、彼氏いんのに他の男とマンツーマンはマズイ、って言われたから謝っとこうと思って」
「……そっか」
「ごめんね」
「ううん。言ってくれたし大丈夫」
「良かった。怒られるかと思った」
「…まぁ、ちょっとムカッとしたけど」
「え」
「明日お弁当作ってくれたら許す」
「わかった、作ってく。何食べたい?」
「カレー」
「え、それは無理」
「ピヨ…」



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