バサラで意味のない話

□伊達軍!
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「小十郎さーーん!」
「………」
「小十郎さんってば!!」
「…ハァ…。うるせぇぞ名無し。少しは静かに出来ねぇのか」
「だって!だってだってだってだって」
「なんだ!さっさと言え」
「政宗が一人で城下に行ったー!あたしも連れてって言ったのに!一人で行ったー!」
「なんだと!?バカ野郎!それを早く言え!」
「あ、今部屋から脱走したばっかりだから、すぐ捕まえられると思…ってもういない。小十郎さん走んのはえー」


「政宗様ー!!お部屋にお戻りください!まだ執務が残っております!政宗様ー!!」
「ちっ!小十郎にバレたか…」
「…政宗様こちらでしたか!」
「shit!見つかるのはえーよ!」
「城下に遊びに行くなどなりません。ささ、お部屋にお戻りください」
「No!絶対戻らねえ。今日は城下に行くと決めたからな」
「なりません!昨日は馬で遠駆けに行き、先日は名無しと川遊びをして、まったく執務が終わっていないでしょう。いい加減仕事をせねば部屋が書類で埋まってしまいます」
「ha!埋まったら火をつけて片付けてやるよ」
「ご冗談を!大事な書類なのですよ!」
「民の暮らしを見るために、城下に行くんだ。それも城主たる俺の役目だろ?you see?」
「…確かにそれも立派なお勤めですが、本日行かれるのはお控え下さい。甲斐からの親書もまだ目を通していらっしゃらないでしょう」
「甲斐からの親書を片付ければいいんだな?」
「そういう意味ではございません!良いですか?政宗様に執務をこなして頂なければ、進まない事案もございます。事案が進まないということは」
「shit!また小言が始まった…」
「政宗様!聞いておられるのですか!」
「あー、聞いてるぜ…………あ。名無し!助けろ!」
「ちっ、政宗に見つかった」
「名無し!てめぇ、小十郎にちくったろ!」
「へーんだ。一人で城下に行くなんて言うからだし。ぷっぷーだ」
「あのやろう…!」
「名無し、今取り込み中だからあっちに………お前そんな格好でどこに行く」
「え!?や、やだな、小十郎さん。どこにも行かない、よ?」
「…てめぇ、何か隠してるな?」
「ななななな何も隠してな…………ギャー!!小十郎さん!やめて!前髪パラリの極殺モードやめて!」
「あ!わかった。お前、俺をだしに一人で城下に行くつもりだったろ?!」
「うわ、なんでバレたし………て、小十郎さん!!バチバチいってるから!怖いから!」
「………名無し!!お前もそこに座れ!!」
「えーー!ここでお説教?!廊下だよ?!」
「ha!自分も捕まってりゃ、ざまぁねぇな」
「うっさい!政宗のせいじゃんか!」
「お前だけ城下に行こうたって甘いんだよ!」
「うっぜー!政宗のばか!」
「ばかって言う方がばか」
「むきーーーー!!」
「……二人とも……ちっとは静かに出来ねぇのかあああ!!!」





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騒がしい。
基本的に伊達軍は騒がしい。
小十郎さんがおとん。政宗とヒロインはイタズラ小僧。

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