バサラで意味のない話

□前田軍!
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「隠しきれない〜移り香が〜♪
 いつしかあなたにぃ〜染み付いた〜♪
 誰かに盗られるぅ〜ぐらいなら〜♪
 あなたを〜殺していいですか〜♪」
「ちょちょちょちょちょ名無し」
「…んもー、なに慶次。いい気分で歌ってたのにー」
「いやいや、なんつー怖い歌うたってんの」
「かの有名な天城〇えだよ。あたしの時代でだけど。名曲なんだよ」
「名曲って…殺していいですかとか言ってるのに?」
「殺して…は例えで、誰にも渡したくないぐらい好きって言いたいんだよ。きっと」
「え〜、だからって殺しちゃダメだろ」
「ん〜、そうかなあ。あたしはちょっと気持ちわかるかも」
「え〜…」
「自分以外の人と幸せになるあなたを見るぐらいなら、あなたを殺して私も死ぬわ!みたいな」
「…ふーん。そんなもんかねえ」
「そんなもんですよ」
「俺は自分以外の誰かと連れ合いになっても良いから、幸せに生きててほしいけどなあ」
「おぉー!良いこと言うね。さすが恋の伝導士!」
「ははは、なんだいソレ」
「巷で有名だよ?人よ恋せよって言い回ってる子猿を連れたやつがいるって」
「ははは」
「キキッ」
「あ、夢吉」
「キッ!」
「げっ…!やばい!名無し悪い!俺行く!」
「え?」
「じゃぁな!」
「?バイバーイ」
「待ちなさい慶次!ここにいたのですね!」
「あっははは、まつさん元気だなあ」
「名無し!笑ってないで慶次を捕まえてください!」
「あははははは、もう逃げたから無理っすよ」
「……ハァ。まったく慶次は…」
「また利家さんにイタズラしたんですか?」
「ええ、お風呂を水風呂に変えてしまって…」
「あらま」
「まつ〜、まつ〜、どこにいるんだー?」
「大変、犬千代様が呼んでるわ!…それじゃ名無しまた来ますわね」
「はーい、バイバーイ」




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風来坊の慶次と話すのを楽しみにしているヒロイン。
利家さん家の離れに居候中。

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