バサラで意味のない話

□長宗我部軍!2
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「おい、名無し!釣り行かねぇか?」
「あ、ごめん元親!今ちょっと…。また今度連れてって」
「お、おう!」



「名無し、城下にでも行かねぇか?」
「ご、ごめん、今ちょっと忙しくて…」
「…そうか、悪かったな…」



「あ、おい、名無し船で「ごめん!元親!また今度ね!」
「…………」



「…………」
「どうしたんです?アニキ。元気無いっすね」
「あぁ………ちょっとな」
「なんかあったんですかい?俺で良かったら話ぐらい聞きますよ!」
「…………………実は、最近名無しに避けられてる気がしてよ…」
「えぇ?名無しがアニキを?」
「あぁ…」
「あれだけいっつもアニキに纏り付いてる名無しが?……アニキの勘違いとかじゃねぇんですか?」
「俺の勘違いだったら良いんだけどよぉ…」
「…アニキ…」
「しーげー!しーーげーー!どこー?!」
「ちっ!うるせぇぞ名無し!なんだよ!」
「あ、ここにいたんだ。あのねキヌさんが呼んでたよ」
「あ?キヌが?わかった、すぐ行く。………すみません、アニキ話の途中なんすけど…」
「あぁ、気にすんな、行ってこい。ありがとな」
「はい!」
「あー、ごめん話の途中だった?」
「いや、大丈夫だ」
「そう?なら良いんだけど。……あ!あのね、元親!」
「………なんだよ」
「………あれ、なんか怒ってる?」
「別に怒ってねぇよ」
「なんかプリプリしてる気がする」
「気のせいだ」
「えー」
「……」
「……」
「……」
「……ねぇ、元親」
「あ?」
「はい、あげる」
「………なんだコレ?」
「えっへっへ。お守り。手作りだよん」
「お守り?」
「元親が水の事故にあわないようにとか、ケガしないようにって願い込めて作ったの」
「え…」
「裁縫とか得意じゃないからキヌさんに教えてもらったりしたけど、ちゃんと一人で作ったんだよ。でも、へたっぴだから時間かかっちゃってさー」
「…………これ作ってたからか……?」
「え?」
「最近お前が………その、い、忙しそうに…してたのは……」
「あー!ごめん!コレ作ってたから元親が誘ってくれても色々断っちゃってて…ごめんね」
「なんだよ…俺の勘違いか……」
「?、どうしたの?」
「…なんもねぇ!」
「?」
「ありがとな、すげぇ嬉しい。大事にする!」
「うん!えへへへ」
「おし、久しぶりに釣りでも行くか!」
「わーい!行こう行こう!」
「うわ、おいこら、引っ張んなって!」





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自分を避けてたんじゃないことがわかって急に元気になる元親くん。能天気なヒロイン。
長宗我部軍にはこれからもベタベタの恋愛模様を描いてもらいたい。

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