短編
□答亡き問
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『答亡き問』
誰か答えてくれないですか？
誰か教えてくれないですか？
神様になった少女は問う、
｢あなたの世界の終わりはなんですか？｣
答え無き問いは見向きもされない時もあり、黄金なる神様はいっそう人間を嫌いになりました。
答え無き問いにイタズラなことを答えたり、変な解答をする人間もいた。
更に人間が嫌いになった。
貧困の差。
富む者と貧しき者。
富むと言うことの裏。
汚濁した金。
穢れた心。
醜い嘘。
なんて人間は穢く醜い動物なんだろう!!
消さないと、この世界から!!
私の黄金の世界から、永遠な環から、はやく出さないと！
誰か答えてくれないですか？
誰か教えてくれないですか？
黄金なる者が言う。
｢あなたは世界の終幕を望みますか？｣
望みますか？望みますよね？
だって人間が日常的に世界を壊しているでしょう！
自分は関係ないっていいますか？
あれです、ほら人間の言葉であるでしょう？
連帯責任
止めなかったのも、無視したことも、加担したのも、全て、全て罪があることを知っていますか？
知らないなんて言わせません。
その問いすら殺して亡くすのが人間ですからね。
だからこそ、私はこの世界を幸せに導く。
だって私は神様だから。
｢あなたは世界の終幕を望みますか？｣
この問いは答えられるのに
｢あなたの世界の終わりはなんですか？｣
どうして、答え亡き問いには答えられないの？