短編

□好きな奴ほど苛めたい
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「なぁなぁ膝枕」

「は?うざい」

膝枕を三回も断られ、むぅーっと頬を膨らませている雪
膝枕を三回も無表情で断りPCをいじっている怜

「怜のKY」

ボソッと呟いた雪の言葉に怜がピクッと反応して雪の方へ振り返った

「な、んだよ」

勢いでKYだなんて言った事を今更後悔してビクビクしている雪

「KYってのは、かっこよいヤンキーの略か?ああ、それとも空気読めないの略か?」

にっこり笑って雪へ近付く怜

「く、空気…読めないの略」

「誰が?」

「怜が…っ」

「ん?続きは?」

怜の中指が雪の口の中に入っているんだから続きなんて言える訳がない
それを分かっていて怜はわざと聞いたのだ

「っ…ん…」

怜は中指で雪の舌を弄っては少し喉の奥へ中指を入れる

「おいおい…口の中に指入れただけなのに何、やらしー声出してんの?」

ニヤニヤ笑いながら怜は雪を見る

「や…らし…声なんか出…してなぁ…っ」

「股関、こんなになってるけど?」

怜は雪の口から中指を抜いた

「ちがっ…う」

中指を抜かれた雪は精一杯否定する

「説得力ねぇなーお前」

怜は頬を赤らめている雪を見てクスっと笑う

「何がしたい?」

怜はズボンに手を入れ直に雪のアレを触る

「…分かって…る癖に…んぁっ」

雪は目に涙を溜めながら怜を見る

怜はスッと雪から少し離れた

「したいんなら自分で脱いで穴も自分で慣らせ」

怜は冷ややかな目付きで雪を見てそう言った

「そ…んな事…っ」

雪は今にも泣きそうな顔で怜を見る
だが怜はピクリとも動かずただ冷ややかな目付きで雪を見ているだけ

そんな怜を見て雪は諦めたのか、それとも自分が我慢が出来なくなったのか
どちらか分からないが服を脱ぎ始めた

「…っ」

怜にただ見られてるだけなのに、まるで全身触られて愛撫されてるかのような感覚に雪は襲われながら服を全て脱ぎ裸になった

「ほら、自分の指で穴慣らせ
慣らしてない穴に挿れられたくねぇだろ?」

雪は自分の中指を少し舐めてから下の穴へ持っていった

「んっ…ふ」

こんなの、自慰と変わらない
雪は穴を慣らしながらそう思った

「ふ…っあ…んぁ」

最初は慣らすだけのつもりだった
が、もっと快楽が欲しいが為に無我夢中に自分の指で自分を犯している雪

そんな雪を見て怜は鼻で笑った

「とんだ淫乱だなー雪」

「っちが…んあ」

否定するのは口だけ
雪の指は止まらない

「指で足りるんじゃねぇの?」

「足り…な…怜のちょう…だっ…ふぁっ…んんっ」

言葉の途中にも関わらず怜は雪の穴に自分のアレを挿れた
雪はさっきまでとは比べものにならない快楽に襲われ喘ぐ事しか出来ない

「や…あぁっ…はっ」

「は…締め付け半端ねぇな」

腰を動かしながら怜は雪の背中を撫でる

「んっ…はぁっ」

「ココ、だろ」

そう言いながら怜はグッと腰を打ち付け雪の弱い所を突く

「んあぁっ…くっ…だ…めっ」

「こんなに感じてんのに何が駄目なんだよ」

ククッと喉を慣らし、怜は一段と腰の動きを激しくする

「っあぁ…も…イっちゃ…はっ…んあぁっ」

雪は快楽に顔を歪め涙を流した

「イけよ…俺も出すぞ…っ」

「あっ…んあぁっ」

「っく…」

ほぼ同時に果てた


「ったく…寝てやがる」

行為が終わった後、雪は直ぐ眠りについた

「世話焼けるやつだよお前はよ」

そんな事を呟き眠っている雪の額に怜は軽くキスをした






(所詮、俺はお前にベタ惚れ)

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