BASARA 長編

□あの日の約束(後)
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「あぁあ。結局どっちが強いんだろうな?」

「やっぱ筆頭じゃね?」

「いや、舞月さんも余裕そうだったぞ?」

「それなら筆頭もだって」

「とにかく決着はお預けだな。」





   ***

それから政宗は慌ただしく働いた。今まで小十郎が行っている分もこなしている。

「ふぅ…少しHardだな」

「貸して。私も手伝うよ。」

「舞月!?いつからそこに?」

「え?さっきからいたんだけどな…」

「そうか。But、お前にできんのか?」

「当たり前。貸して。」

「ん。」



―――――――――――パサ、パサ・・・・



沈黙が続く。お互いの仕事をこなしてると、特に会話する必要がないので。

「お茶、持ってくるね」

「Thanks」

肌寒い季節。部屋を出て暖かいお茶を汲みに行く。

「あぁ寒…ッ」

途中武道場を通った。

『その意志に水を差すような事はしたくねェ』

「男らしい事言って…」

安心と憧れ。

「もう、立派な1人の武将だよね。」



小さいころの指きりは、もうちぎれちゃった?





   ***

「あ〜。外はもう肌寒いよー…」

戸を閉め政宗の方に目をやるとツぷした政宗の姿が。

「寝てるし…。」

そぅ、と羽織を肩にかけた。

「ここ最近忙しかったしね…。」

隙丸出しの姿とあの男らしい姿が一致しなくて

「昼間の格好よさが嘘みたいだね」

温かいお茶は冷めてしまった。



   ***

「痛ェ…」

朝日の眩しさに目覚めた。

変な体勢で寝てしまったせいで首が痛い。

いつの間にか羽織も落ちていた。

「Ah…こんなのいつかけたんだ…?」

「おはよう」

外のはき掃除をしている  「舞月か」

「あ、おはよう。よく眠れた?」

「あぁ…だが、心なしか頭痛ェ…」

「大丈夫?風邪引いた?」

「I dont`t know。ま、大した事ねぇだろ。…ん?お前、庭で暴れたりしたのか?」

「はぁ!?違うよ。昨日台風が直撃。枯れ葉が凄くて。その掃除中。」

「そいつはThanks」

「いや、住まわせてもらってるんだし、これくらいはね」

「そういや、お前の村はどうなんだ?」

「こないだ説得して、今まで通り自分達の村で暮らしてるよ。」

「まだゆとりはないのか」

「まぁね。でも政宗が奥州を整えてくれたおかげで前ほどギリギリではないよ。」

「そうか。ま、俺ももっと頑張らなきゃな」

「よろしくね」

ゆっくりと立ち上がり、小十郎の畑に行く、と歩いていく。

「アイツ等の様子見頼んだぞ。」

「え?私も畑仕事手伝うよ。慣れてるし」

「いや、あそこは小十郎が大切にしてる所だしな。」

「わかった。」



――――――――――――――「筆頭ォォ!!!」
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