キミと俺との恋愛事情。

□知り合い
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〜狩屋視点〜



ケーキを食べ終わると俺と武藤先輩は店を出て帰り道を歩く



「今日は楽しかったーっ!」

「そうですね!」



そう言いながら時計を見ると5時を既にまわっていた



「…もう5時過ぎてる…」

「えっ?もうそんな時間…あ、」

「?…どうかしたんですか?」

「いや、別に大したことはないんだけどね…今日お母さんとお父さん出張で帰ってこないから晩ご飯作らなくていいんだなって思い出しただけだよ。後、晩ご飯用の買い物に行くのも忘れてた」



そう言いながら苦笑する先輩

そう言えば先輩の両親帰りが遅いって言ってたな…



「…って事は、いつも両親の晩ご飯も作ってるんですか!?」



俺の質問にそうだよーと即答する先輩



「…先輩、いいお嫁さんになれると思いますよ」



そう思ったことを率直に言うと、目をぱちぱちして先輩は俺を見る

そして、段々頬を赤く染めていった



「あ、先輩照れてます?」



くすくすと笑って言う俺に、更に顔を赤くする先輩



「てっ、照れてなんかないよ…!!」



そう言った後、ご飯何にしようかな…と話を変える

…俺の言葉にも照れることあるんだな…と思うと少し嬉しくなった

この2人っきりの時間が一生続けば良いのに、なんて思ってしまったではないか。


武藤先輩は、神童先輩の彼女なのに…。



「…折角、ご飯作らなくていいわけだし…どっかコンビニでお弁当でも買おうかな…」

「それはダメですよ!!!」



ボソッと呟いて言った先輩に今度は俺が即答する



「え?何で?」



そう言ってきょとんとした顔で首を傾げる



「俺が作るとかじゃないんでこういう事に口出しするのはあまり良くないと思ってますけど、買うのはあまり体に良くないですよ」

「…でも作る材料もないしめんどくさい…」



そう言ってかなり面倒臭そうな顔をする先輩

確かにいつも1人で3人分作ってるからこういう時は手を抜けるチャンスなんだろうな…。

俺も出来る事なら先輩に楽させてあげたいけど…やっぱりコンビニ弁当は体に良くないしなぁ………あっ!!



「…先輩!ちょっと付き合ってくれませんか!?」



いいこと思いつ〜いたっ♪



──────────……

 
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