キミと俺との恋愛事情。

□お誘い
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〜紗雪視点〜



ど、どうもみなさんこんにちは…
武藤紗雪、と申します!

章始めに私視点にさせてもらったのは初めてなのでウキウキ!…なんてことはなく

いや、ウキウキする前にそんなことを考えてる暇なんてないのです。


今の私の状況では。




…今は授業中。5限目

私はマサキ君…つまり、さっきのことが頭から離れなかった

嬉しくてつい、ほっぺにキスしちゃったけど…。
…キスってあんなにいいものだったんだね…



「っ、」



そう思うと、急に恥ずかしくなって顔が赤くなる。

授業中、何もないときに顔が赤くなるってどうなんだろうね、ホント…

変な人みたい…


でも、なんであんなに良かったな…って思えたんだろう

あ、自分からしたからかな…?

…ってことは、拓人にも自分からすればいいの?
そしたら嫌だ、とか思わないのかな…。※鈍。


マサキ君が守ってやる、そう言ってくれてとても嬉しかった

自分の背負っている荷が、どこか、軽くなったような気がした


何でだろう…拓人といるより、マサキ君といる方が…楽しいし、安心する。

…それにまた…キスしたいって思ってる自分がいる…。



………………………。

………………。

…………。



……ッハ!! これってまさか浮気!!? ※鈍V2

そうだったら私、すっごく最低最悪な人間だ…
もし拓人にバレたら…

そう思いながら授業ノートを写すのも忘れ、頭を抱えるような勢いで机で荒れていた



「………。」



うわーん、どうしよぉぉぉ…!!
相談する人なんていないよぉー…!!

蘭丸…は、いいや。やっぱやめとこう
これ以上蘭丸に迷惑なんてかけられない…


そう思った刹那、後ろから綺麗に折り畳まれた紙切れが飛んできて、私の机に転がった

紙を開いてみると、宛先は斜め後ろの席の拓人からで…

拓人が斜め後ろの席だったってことすっかり忘れて考え込んでいた

やばい、今までのこと全て拓人に見られてたかもしれない…


そう思って少し焦りながら綺麗な文字を読む

内容は、『今日、放課後俺の家でテスト勉強しないか?』と書かれていた


あれ、拓人…今日部活休みだっけ…?
…って、テスト勉強?

……しまった!! 今日からテスト週間!!!
だから部活がないのかなるほど!!!
すっかり忘れてた…拓人先生!

…てゆーか、拓人の家、何ヶ月ぶりだろう…
特にどこかに行く予定もないし…いいよね?



そう思いながら後ろにいる拓人に向かって“OK”のサインを見せた

拓人はそのサインを見て微笑むとまた黒板に目を向ける



…テスト、どうしよう…

 
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