キミの言葉

□02:居場所
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秋「もぅ、大丈夫?」

藍花「…はい、もうすっかり元気になりました。」



天馬君が秋ネエと言っていた人物が買い物から帰ってきて、お礼を言う。

…まだ、少しだけ体が重い気がするけど、いつまでもここにいて迷惑かけたらいけないと思い出て行こうとした。



秋「あ、藍花ちゃん。家に電話しておくから電話番号教えて?」



座って靴を履いていると急に後ろからそう言われる。

…家の、電話番号…は……。



秋「…藍花ちゃん?」


その声に、我に返る。

そして、


藍花「…すみません。…その、私。親いないんで。電話かけなくて、結構ですよ…?」


そう言って立ち上がる。


秋「ごめんなさい、藍花ちゃん!そんなこと知らないで勝手に…!」

藍花「…いいですよ。慣れてますから。」




…“慣れてる”ね。


こんな言葉何回言ってきたことだろう。


藍花「…それじゃぁ、これで…」

秋「あっ!待って!藍花ちゃん!!」


 
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