キミの言葉
□04:相変わらずの…
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藍花「…おはようございます、秋さん。…あれ、天馬君は?」
朝、結構早めの時間に目が覚める。
明日から学校に行けるという事と、フカフカなベットだからという意味で、あまり寝られなかったというのもあるけど、現在6時過ぎ。
私はリビングまで行くと、秋さんが鼻歌を歌いながら朝御飯を作っていた。
でも、誰か1人先に食べた跡があって、しかも天馬君がいない。
嫌な予感がしたまま、静かな声で聞いてみた
秋「あ、藍花ちゃんおはよう。天馬なら朝練があるからって行ったわよ?それに、朝練の前に河川敷で自主練もしたいからって。」
藍花「…え?」
秋「そう言えば藍花ちゃん。天馬と一緒に行く約束してたかしら?」
藍花「…え?あぁ…、まぁ…」
もう行ったの…?
早すぎだと思うけど・・・
私の考えていたことは的中。
あぁ、私。雷門中学校の場所分かんない…
今日から転入で雷門に行くのに…
天馬君、昨日一緒に行ってくれるって言ったよね…?
忘れたとか、酷いよ…
私は、急いで朝ご飯を食べて、部屋に戻った。
昨日のうちに秋さんが用意してくれた制服を着て、ベージュ色のセーターを腰に巻いた。
…紫色の石がはめ込まれているブレスレットを左手に付けて。
そうそう…。
このブレスレット、何故か外れないんだよね…
小さいからとかじゃなくて。
外そうとすれば、何故か電気が走るとか…
…それに。
これを外したらいけないって、
なんだか、嫌な予感がするんだ…。
って、早く行かなきゃ…っ!!
そう思い、慌てて木枯らし荘を飛び出した。
─────……
…分かんない。
分かんない分かんない分かんない分かんない分かんn
ここは、どこですかー。
天馬君が先に行ったと聞いて私も早く木枯らし荘を出た
…なのに。
転入早々遅刻しそうだ…
…誰か、道を教えて下さい…!!