キミの言葉
□06:クラスの話題
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〜霧野視点〜
ふぅー…
なんとか、遅刻せずに間に合った
「霧野、おはよう。…大丈夫か?」
霧野「…あぁ、神童。」
声のする方を見ると、そこには神童の姿が
俺は息を切らせながら大丈夫だと答えた
…すると、
「今日もかっこいいね、神童君!」
「霧野君も可愛い!」
「ねー!!」
いつものように女子の会話が聞こえる。
…声聞こえてるし。
何より、俺は男だぞ?
可愛いとかマジ黙れ。
俺は勿論、神童も顔をしかめる
もう、あの会話は聞き飽きた
ファンクラブまで作って何が楽しんだと思う
毎日毎日、サッカー部があーだこーだって、いわれて女子嫌いになるのも当然だ。
…だけど、今日出会った奴はなんか少し違う気がした。
チャイムがなって、それぞれ席に着く。
俺の席は一番廊下側の後ろ。
居眠り出来るからいい場所なんだけどな…
神童が俺の左斜め後ろの席だからとても近い=起こされて眠れない。
…そう言えば。
霧野「なぁ、神童。今日転入生が来るらしいな」
俺は後ろを向いて神童に言った
神童「あぁ、知ってる。女子だろ?」
…知ってんのかよ。
つか、誰情報だよ。
神童財閥の力をもってすれば、そのくらい簡単に分かるってことか?
ま、いいや。
霧野「俺、来るとき出会った」
神童「ふーん」
神童はとても興味無さそうに答えた。
…女子苦手だもんな。
チャイムが鳴って少し遅れて担任が入ってくる。
…いつもは、チャイムより早いか、ぴったしにくる先生なのに遅れてきた
そして、もうひとり。
廊下で、人影が見えた気がした。
…もしかして…。
担任「えー、今日から新しくここの生徒になる奴を紹介する」