キミの言葉

□08:流れ込んでくるデータ
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自己紹介が終わって先生のたったの一言でHRが終了。

私はその場で立ち尽くしていた。


ふぅ…私は溜め息を漏らす。
と、同時に後ろから声がした



「ねぇ」

藍花「わっ、はい!…あ、さっきの!」



驚いて振り返ると朝、道を教えてくれたピンクのおさげの男の子がいた。



藍花「…朝はありがとうございました。」

霧野「いいって。それより、担任に怒られなかった?」

藍花「…え?」

霧野「いや、あの担任。結構うるさいから。」



男の子はそう言って苦笑いした。

遅かったな、とは言われたね…。


道に迷ってました。
って言ったら、許してもらえた。

本当に助かりました!



霧野「俺は、霧野蘭丸。よろしくな、鈴野!」



そう言って笑う霧野君に私は宜しくと、少し笑って言った。



「…鈴野。席…」



霧野君と話をしていると、茶色の髪の男の子が私の名前を呼んで来た。

…えーっと?



藍花「…あ、ごっ、ごめんなさいっ!」



そう急いで謝ると、



霧野「そんな堅くなんなって!俺の親友だから!」



と、霧野君が苦笑しながらそう言ってきた。

…親友?



神童「俺は、神童拓人。よろしく。…机置いたから、荷物置いたら…」



そう言って、机を軽く指差した。

私はありがとうと言って、その机まで行き、荷物を置いた。

…そんなに荷物はないんだけどね。



クラスに馴染めるかな…?

そう思いながら、席に着いた。



霧野「因みに俺は、ここの席だから。分かんないことあったら聞けよ!」



霧野君が後ろ向きに座り笑って言った

 
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