*夢の世界*
□私はあなたのお人形
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むかしむかし、ギルベルトの傍には人形のように従順な女の子がいたんだって。
その女の子はギルベルトにとってかけがえのない人だったらしいよ。
今の季節は冬。
暖炉を一日中使わないと寒くて仕方ない。
俺様の傍にはいつものように、自慢の可愛いお姫さまがいる。
俺にとってこいつは幼なじみであり、恋人であり、戦友でもある。
ちょっと前までは明るい性格だったが、最近は影が見え始めている…。
「おい、ミーア。
そろそろ起きろ、俺様特製のホットケーキが冷めちまうぜ」
『…ギルがあたしに食べさせて。』
俺の可愛いミーアはどうやら甘えているらしい。