KUROBASU

□台本通りにいかない奴ら
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グリム童話「夏の庭と冬の庭」パロです。


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本家のあらすじは・・・。
主人公の美しい女の子には、商人の父親と二人姉がいました。

ある日、父親が町に売り物を出しに行く際に、三人の娘に何か欲しいものはないかと言いました。

長女はドレスを、次女は靴を
三女は一本のバラの花をそれぞれねだりました。

町へ行った父親は、洋服と靴は買うことができましたが
季節が冬だったのでバラの花はどこにも売っていませんでした。

何とかして手に入らないものかと考えているとあるお城の前まで来ました。
半分は夏の庭、半分は冬の庭のお城でした。

父親は夏の庭からバラを一本取って帰ろうとすると、城の主である黒い大きな獣に見つかってしまいました。

大事な庭を傷つけた代償に父親は殺されそうになりましたが
娘がいることを知ると黒い獣は命をとらない代わりに娘を寄越すように言いました。

家に帰って訳を話すと二人の姉はバラをねだったお前が悪いと三女を城に向かわせました。

城へ行った女の子は、泣いてばかりいましたが
獣がそこまで怖いものではないことを知ると城の暮らしを楽しく思うようになりました。

しばらくして、父親が倒れたことを知った女の子は一週間で城に戻ってくることを約束し父親の元へ帰ります。

しかし、女の子は約束の期限までに城に戻ることはできませんでした。

戻った時には獣は庭の中で倒れていました。
女の子は泣きながら謝ると獣は生き返り王子の姿になり、幸せに暮らしました。

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以上をふまえて
海常めんばーでグリム童話パロ〜(笑
おけぇという方はどうぞ!!

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「それじゃ俺は行ってくるが、お前たち何か欲しいものはあるか?」

お父さんの笠松くんが娘たちに言いました。

「オ(レ)はド(レ)スが欲しいっす!!」

長女の早川くんがラ行を抜かして一生懸命叫びます。
何を言っているのかさっぱりわかりませんが

「そうか早川はドレスだな」

さすが一家の大黒柱(キャプテン)の笠松くん。
娘(チームメイト)をよく分かっています。

「笠松、俺はかわいい女の子へ導いてくれる靴が欲しい」

次女の森山くんが右手を挙げて真面目な顔で言います。

「どんな靴だよ!んなもんどう考えたって売ってねーよ!!」

「せんぱーい!オレはバラの花を一p「モデルか!!」

森山君には突っ込みを、三女の黄瀬くんには問答無用で肩パンを入れました。

笠松くんは愉快な家族に見送られ町へと出立しました。

ドレスと靴を買った笠松くん。
しかし黄瀬くんのバラだけは手に入りませんでした。

「まぁアイツならその辺に生えているハコベでもいいか」

自分があげたものなら何でも無邪気に喜ぶ黄瀬くんを思い浮かべていると
バラが咲いているお城がありました。

半分は夏の庭、半分は冬の庭のお城でした。

「人ん家のものとって帰るのもなぁ」

笠松くんは律儀に考えたあと、ユーターンして土手に咲くハコベを摘んで帰っていきました。


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え・・・なにこのオチ(汗
うちのグリム童話パロは最後までいかない・・・・!!!

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