お菓子みたいに甘い君。
□アップルパイ
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「.........好きな人、か...。」
学校から帰宅し、独り言を呟きながらリビングのソファーにゴロンと横たわる。
『好きな人ができたの。』
友達の真希の言葉が蘇る。
真希が私にそう言ったのは今日の放課後。
真希の好きな人は
同じクラスの紫原敦くん...だそうだ。
いつも不思議なお菓子を食べていて、バスケがすごくて、身長が2mを越えている。
という目立つ点がいくつかあるため、とても有名である。
『席が隣でね...優しいし、なんかおもしろいし。......気づいたら好きになってた。』
そう話す真希はほんとに可愛かった。
応援しよう
と思う気持ちと
誰かを好きになって
そんな風に話す姿を羨ましく思う気持ちが重なった...。