男主.w

□二品目
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店長の思い付きでバイトをすることになった俺。
バイトをしようと思ってはいたけど、こんなに早く決まるとは思っていなかった。
まぁ遅かれ早かれするに越した事は無いので、とりあえず改めて自己紹介をすることにした。





「あー、今度から厨房で働く事になる霧島龍也18歳。ここの近くの付属校に通っています。出来る限り頑張りますんでよろしくお願いします」




そういって軽く頭を下げると、小さい店員ぽぷらが口を開いた。





「私、種島ぽぷら!ぽぷらの木のように大きくなれと名付けられました!仲良くしようねっ」





名前の由来と、ぽぷらの身長が比例してなさすぎて吹き出しそうになったのでこらえようとした、が。






「ぽぷらの木…くくっ」







盛大に吹き出すのはあまりにも可哀そうだったので顔を逸らし、声を押し殺したつもりだったがこらえきれなかったらしい。





「えっ何で笑ったの!?わたし何か面白いことしたかなぁ?」

「いや、ちっさいなーと」

「ひどいよー!ちっちゃくないもん!!」





必死に背伸びして身長をごまかそうとしていたが、パイプイスに座っている俺と大して身長が変わってなかった。
面白かったのでついつい加虐心を擽られてしまったので手の平でぽぷらの頭を押さえつけると“身長縮んじゃうよっ”と慌てていた。







「あんまり先輩を苛めないでください!」

「あー、カタナシ君、だっけ」

「違います!俺の名前は小鳥遊宗太、16です。ショウチョウユウとかコトリアソビとかよく名前間違われますけど、タカナシですから!人の名前間違えないでください!」





心外だ、と怒っている小鳥遊君を見てなおのこと笑いが込み上げてきた。
側でぽぷらが未だに「かたなし君」と言っているのを見て、この二人は弄り甲斐があって面白いと思った。







「俺は相馬博臣20歳。隣にいるヤンキーみたいのが『ドスッ』いったたたたた佐藤君痛い足痛い!足踏みつけないでよ!!!」

「俺は佐藤潤。こいつと同い年だ」






この相馬博臣…敬語で呼びたくねぇなこいつばかりは。見た目は良い感じの優男なのにギャップありすぎだな
それに比べて佐藤さんは比較的まともな人間の様で安心した。
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