夢小説〜short〜

□森久保祥太郎:「凸凹恋愛」
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「凸凹恋愛」



はぁ・・・空が青い・・・雲1つない・・・

あいつの笑顔もいつも雲1つない・・・

いい笑顔なんだよな〜


「名無しさんはもう収録現場かな・・・」

「俺もそろそろ行くか・・・」

〜収録現場〜

「おはようございます〜」

『あ!おはようございます!森久保さん!』

こいつは「名無しさん」新人声優でもっとも俺が気になっている後輩・・・

「あぁ!!おはよう名無しさん調子どうだ?」

『えっと・・・まぁまぁって感じです!!』

「そうか・・・あんま無理すんなよ?」

『はぁ〜い!!わかりました!』

いつもこんな風に俺に雲1つない笑顔をくれる

でも・・・それもとある日をさかいにその笑顔を見ることができなくなってしまったのだ・・・

〜ある日〜

ピピ・・・

「う・・・こんな朝から誰だ・・・?」

「名無しさん」

(ん?こんな朝早くからこいつからメールがくるなんて珍しいな・・・)

ピッ・・・

『件名/もう・・・』

『森久保さん・・・もう私に構わないでください・・・もう・・・うんざりなんです・・・。じゃあ・・・さようなら・・・』

(なんだよこれ・・・)

『P.S.
収録現場で会ったら挨拶と必要な時以外私に話しかけないで下さい・・・
          名無しさん』

何がどうなっているか今の俺には全くわからなかった・・・・

このあとあいつが苦しい思いをすることになるなんてしるよしもない・・・・。

〜次の日〜
今日も名無しさんと収録をする・・・

なにがどうなってるのかわからないまま収録現場に入ると・・・

名無しさんがいた・・・

その隣は・・・名無しさんと仲のいい葵がいる

「名無しさんおはよう・・・」

『おはようございます・・・』

目は合わせない挨拶を俺たちは交わした・・・

次の瞬間・・・

〈森久保さん!!おはようございまぁ〜す!〉

「あぁ・・・おはよう」

この子は名無しさんの親友である「葵」である・・・

〈森久保さん!!今度美味しいお店連れていてくださいよ〜!〉

「あ・あぁ・・・まぁまた今度な・・・」

〈えぇ〜〜!あ!そうだ!森久保さん今日この収録終わったら空いてるんですよね?〉

なんでこいつが知ってるんだと思った・・・

でもそれを知るのはすぐだった・・・

〈名無しさんがこの日森久保さんこの収録が終わったらオフって教えてくれたんで〜す!〉

そういことか・・・名無しさんが教えたのか・・・

それならあいつが知ってるのも納得がいく・・・でも・・・

なんで教えたんだ?それがわからない・・・

〈ねぇ〜森久保さ〜ん!連れていってくださいよ〜!〉

「そうだな・・・」

〈じゃあ・・・名無しさんも一緒にいかない?〉

『え・・・私は・・・いいよ別に・・・』

〈えぇ〜〜いこうよ!!〉

『わかった・・・行く・・・』

〈よし!決まり〜!〉

「しょうがないか・・・・分かった!じゃあ収録終わったら行こうか!」

〈やった〜!〉

〜収録終了〜

〈早速行きましょう!!〉

「わかったから焦るなって・・・」

『・・・。』

〜店到着〜

「ここが俺のおすすめの店」

〈おぉ〜美味しそうなお店〜〉

『(あ・・・ここ・・・)』

「いらっしゃいませ!ご注文は何になさいますか?」

「いつもので」

「かしこまりました」

〈常連さんなんですね!〉

「まぁ・・・そうだな・・・」

『・・・。』

「お待たせしました!」

〈おぉ〜〜!!美味しそう!!ってあれ?なんで2人前しかないんですか?〉

(あ・・・名無しさんと来ることが多かったから店員さんが2人前しか持ってこなかったんだ・・・)

『あ・・・私お腹減ってないから2人で食べてくれて構わないよ』

〈そう?じゃあ・・・いただき・・・《プルプル》〉

「『え?』」

〈あ!ちょっと待ってくださいね><〉

〈はい?え・・・わかりました〉ピッ

「どうした?」

〈マネージャーから電話で急に仕事が入ってしまったみたいで・・・〉

「そうか・・・」

〈ってことで・・・いきますね〜名無しさんこれ食べておいてね〜〉

『う・うん』

〜2人きりに・・・〜

「食べるか・・・」

『はい・・・』

必要以上のことは言ってこない・・・

仕方ない・・・こっちから聞きに行こう・・・

「なぁ・・・」

『はい・・・?』

「お前どうしてあいつに俺のスケジュール教えたんだ?」

『森久保さんのスケジュール知りたいって言ってきから教えました・・・』

「ふ〜ん・・・そう・・・」

『はい・・・』

「で・・・もう一つ質問・・・」

『なんですか?』

「この店に俺がアイツ連れてきたときどう思った?」

『・・・どうしてですか?』

「いや・・・別に純粋にどう思ったのか聞きたかっただけだけど?」

『別に何も思いませんでしたけど・・・』

「本当に?」

『・・・ほんとは・・・』

「ほんとうは?」

『すっごく嫌でした・・・2人で行くいつものお店だったし・・・森久保さんがここにはほかのやつは連れてこないって言ってたから・・・』

「あぁ・・・言ったな・・・」

『なんですか・・・・私の顔なんて見て・・・』

「いや・・・やっぱり俺・・・名無しさんが好きなんだな〜って思って」

『なっ///』

「で・・・お前はどうなわけ?」

『え・・・?』

「俺・・・今告白したんだけど?」

『えっと・・・』

『私も・・・その・・・』

『す「chu」

『え・・・・///』

「答え聞かなくてもわかったから」

『なっ///』

「俺たちって凸凹だな〜」

『どうしてですか?』

「だって・・・お前スパッって言えるかと思ったら言えないし・・・」

『う・・・』

「俺も俺で・・・何気に悩んだし・・・」

『え?もしかして・・・あのメールですか?』

「うん」

『あれ・・・葵が送ったんです・・・』

「マジで?」

『鈍感なお二人さん達に愛の手をさし伸ばしてあげよう〜って・・・言って私の携帯使って送ったんです・・・』

「マジかよ!」

『はい・・・それから今度森久保さんに会うときはこの性格でいてね!って言われてあの子に言われた性格でいました・・・』

「細かいところまで・・・決めていたってわけか・・・」

『あと葵は入野さんが好きらしいですよ〜』

「そうなのか・・・じゃあ今度は俺たちがあいつのために協力してやるか〜」

『はい!そうですね!』

俺たちはこんな明るい毎日をおくっている・・・

たまに意見が噛み合わなくって・・・

「凸凹カップル」っと言われていて声優界では有名らしい・・・

それもこれも・・・

あいつがいなきゃ成り立たない・・・

俺たちはいつまでも「凸凹恋愛」をしてようと思う・・・

あいつの雲1つない笑顔を見るために・・・

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