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「ハァ…。」
どーも皆様、こんにちは。
自己嫌悪に陥ってる方名前です。
理由は簡単、例の新人ヒーローバーナビーだ。
先日、バーナビーを挑発して
喧嘩をしてしまった。
…やっぱりアレ私が悪いのかな。
いやいやでも握手しようと思ったのにシカトされたし…。地味にあれ傷ついたし…。
え?私この差し出したてどないすんの?みたいな。
でも…
…チェリーちゃんって言っちゃったな。そういえば。
いやでもぉ、謝るのは癪つーか…
そんなこんなでぐるぐると同じことを考えていると突然肩を叩かれた。
「名前!」
振り返ると私の会社の上司、セシリアさんだった。セシリアさんは私の上司でありまた良い相談相手でもある。
「…セシリアさーんっ!助けてください。
私もうどうしていいかわかんなくて…!」
ガバッとセシリアさんの腰に抱きつく。
「うっわ、ウザ。
…どうしたの?名前?元気がないなんて名前らしくないぞ?
唯一の長所なのに。」
「あの、慰めてんですか?それ。現在進行で元気が無くなってるんですが…。」
「…ごちゃごちゃと御託はいいわ!こっちも暇じゃないの、あんたと違って!さっさと何があったか話しなさい!」
すっごく面倒くさそうだけどそれでも話を聞いてくれる彼女に感謝して私はバーナビーとのことを全て暴露した。
「あっはははははは!マジうける!あのバーナビーが、まさかのチェリー!?いやー、ほんっと面白い…。」
室内にセシリアさんの笑い声が響き渡る。
「笑い事じゃないですよっ。結構本気で悩んですから…。会ってその日に喧嘩ですよ?」
「別に私はいいと思うわよ。言いたい時に言いたいことをハッキリ言うことは大切だわ。
大丈夫、あんたは間違っていない。」
セシリアさんの言葉に胸が軽くなるのを感じた。なんだか少し目頭が熱くなって下を向く。
「セシリアさん、ありがとうございます。それでも彼のことを傷つけたのは事実だと思うので仲直り、してきます。
…話を聞いてくれて
ありがとうございました。」
バッと顔を上げ精一杯の笑顔を作るとセシリアさんも笑ってくれた。
「何泣きそうになってんの?マジうける。」
それは冗談ですよね?さっきとは別の意味で泣きそうなんですが。