DRRR!! 小説用

□11話 復讐、過去の痛手に燃え上がる
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2月10日 録音記録






「情報屋の折原臨也ってのはアンタか?」



「そーゆー君はあれかな、この前言ってた依頼人」



「あぁ、そうだ」



「何のようかな」



「調べてほしい奴がいるんだ」



「だから?」



「っ! 何だよそれ! こっちは依頼しにきてやってんだぞ!?」



「そうだね。君は依頼する側の人間だ。俺は別に君の依頼をうけなくても他にやることがある」



「報酬か? 報酬ならいくらでもやる!! だから頼む!!」



「そこまで言わせるほど憎い相手なんだ。興味深いねぇ……。とりあえず、話は聞いてあげよう」



「そう言ってもらえてよかったぜ!! 調べてほしい奴って言うのはこいつだ。今画像を送る」



「女、ね……」



「こいつは俺に恥かかせやがったんだ!! ぜってー許さねぇ……。だからこいつがどこにいるか調べてほしい」



「君に何があったかなんてどーでもいい。……俺が興味あるのはこの子のほうさ」



「何か言ったか?」



「ただの独り言だよ。気にしなくていい」



「で、どーなんだ? やってくれるか?」



「面白くなりそうだからね。引き受けてあげてもいい」



「じゃあよろしく頼むぜ。こいつの名前は……」



「久遠葎だ」





















3月30日 録音記録






「葎に会ったよ。嫌われちゃったみたいだけどね」



「どこだ! どこにいる!?」



「少し落ち着いて話そうじゃないか」



「いいから教えろ!!」



「物事には順序ってものがある。君は、何か勘違いしてないかな? そんなに気に食わないなら、別の方法を探しなよ」



「悪かった! 悪かったって! だからそんなこと言うなよ! な?」



「池袋」



「は?」



「葎は池袋にいる」



「ふははっ!! これでやっと復讐できる……!」



「復讐、ね……。今の葎は、君が知ってる葎じゃないよ。だから君の誘いには乗らないだろうね」



「はっ! そんなことさせやしねーよ! 手はあるんだ。どんなことしてでも、こっち側に引き戻してやる」



「まぁ、後は自由だ。好きにするといい」



「あぁ、そうさせてもらう。引き続き頼むぜ」









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