坂田銀時と恋に落ちる?

□The Candy Bar
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私は彼の運転するベスパの後ろで、いつもより少しキツくしがみつく。銀さんは何かを悟ったかのように私の手に自分の手をあわせ、ぎゅっと握ってくれた。

この間の時のように、ただ押さえ付けられて無我夢中で抱かれるのは、怖かった。
でも、いつもより…少しだけ感じていたのは、事実…。
身体は正直に反応してたのが、恥ずかしい…銀さんもそれをわかってるから、あんなこと聞いてきたんだよね…。
私が感じてる事、知ってるんだ…。銀さんもしたいって、事だよね?
私は考えるだけで濡れてきたことに気がついた。
…銀さんとなら…どんなことでもしたいかな。
広い背中に全てを預けると目を閉じた。

銀さんのベスパは私をのせて、夜道をひた走る。



ー優しくするからさァ…今度縛っていいか…?
そう言われてから、もう随分と経っていた。あまり万事屋で2人っきりになる事もなく、4人で過ごす事が多くなっていたのだが、今日は違っていた。
ここに来た時点で、みな外出していてそして、銀時の部屋に布団が既に敷かれていた。銀時は後ろから抱きしめ、首すじに顔を埋めてきた。

「…みんな、いないの?」

「神楽は…んっ…新八の家に泊まりに行ったよ…なぁ…今日は中に出していいか?…」

「…うん、大丈夫…」

既に首すじに舌を這わせ、吸い付いている。すんと、鼻を鳴らして私の髪を匂う。

「家で風呂入ってきたのかァ…?随分と準備がいいじゃねぇか。」

私は恥ずかしくて何も言えなかった。期待して此処に来ているのを見透かされてしまった気がしていた。

「…俺も準備万端だぞ?」

銀さんはそういって、私の手を自分の股間へ持って行く。まだ何もしてないのに、お互いがこれからすることで既に興奮していた。
布団の上に横たわると、ゆっくりと私の服を脱がせていく。ブラも外され、身体を覆うものは一枚だけになってしまった。
彼はベルトを外し、いつものように畳の上には放り投げず、私の手首へと近づけた。
緊張が走る。
今これから彼がしようとしている事がわかっているからだ。
頭の上で両手首が結わえられる。そのベルトはキツくなく、かと言って緩くもなく、私の手首に収まった。
次に帯を解くと、着流しを脱ぎ捨て、もう一度帯を手に取ると、私の目のまえでその手は止まった。
ドクンと心臓が跳ねた。

「…目隠しするぞ?」

何も見えない世界に行くのは少し怖かった、…けど、銀さんなら…銀さんが望むなら、受け入れてもいいと思える。何も言わずに頷くと、唇に優しくキスをくれた。

「嫌になったら言えよ?オラァそこまで鬼畜じゃねぇからな。」

「うん…」

帯が目の周りに巻かれていく、まだ銀さんの温もりが残っているからか、安心して任さられた。
ここからはもう視覚からの情報は一切途切れてしまった。
これからどうなるかのを想像しただけで、私は脚を擦り合わせ、下肢が熱くなるのがわかった。
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