坂田銀時と恋に落ちる?

□共犯
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Drive me nuts 1




「…銀さん…ヤダ…だめ…っ」

スカートの中に大胆に両手を忍ばせ、下着の中から尻を鷲掴みにしながら、力強く下半身を引き寄せ、キスを迫る。

「梨花…」

「誰かに見られたら…!」

「ん…?誰も来なきゃいいのかァ?…この間は隣に人がいるのにしただろ?」

「んっ…ダメ!…」

2人はみんなで食事に来ていた店でこんなやり取りをしている。
少し前まで万事屋の3人と梨花、長谷川、そして偶然となりに居合わせた土方、彼女が初めて会う、沖田や近藤とともに宴会のような盛り上がりになってしまっていた。
隣に座っているあいだ中、スカートの中へ潜り込ませようとしていた手を振り払い、逃げるようにトイレに来ていたその帰りだ。
酔った銀時は宴会の中から抜け出し、彼女がトイレに行った隙に人の目が届かないような一画で、強引に事をしようとしている。

銀時の舌は深く彼女の奥まで入り込む。懸命に彼の胸を押し返すも虚しく、後ろを壁に挟まれ抵抗はできなかった。
人目につかないと言えども、誰かがトイレに来てしまえばすぐに見えてしまうような場所。銀時は彼女を男性用トイレに連れ込むと、個室に鍵をかけた。

「…こんな所…で?」

壁に手をつかせ、後ろから固くそそり立つ自身をヒップに擦りつける。

「誰にも見られなきゃいいんだろ?…」

スカートをまくり上げ、ショーツを腿まで下げると腕を前にまわし、引き寄せ、彼女の割れ目に指を這わせた。

「…濡れてるか?」

後ろから耳元で囁く。彼女は黙って頷く。もうそこは隣に座っている時から興奮し、いつでも銀時を迎え入れることができるように濡れそぼっていた。ジッパーを下ろす音が個室内に生々しく響く。

「梨花…もっと突き出せ…」

ゆっくりと少し股を広げ、お尻を突き出した。銀時の大きく硬くなったモノで押し開いていく。

「…ん…ッあ」

「…やっぱいいな…梨花のお××こは…っ」

早急に何度か抜き差しすると壁についていた彼女の手が何かを掴もうとするように、握り締められる。壁を時折カリ…カリ…と、爪が掠り、苦しそうに息を殺す。銀時は快感を押し殺す彼女の姿を眺めているだけで、興奮が更に増していった。

「あっ…ん…」

漏れ出す声をふさぐように、手で口を抑えこみ、指を中に押し込む。苦しそうにしながらも、銀時が抜き差しする指を懸命に舐めとっていた。
突然ドアの開く音がする。
2人は一瞬呼吸を止め、静かにまた息をし出し、訪問者が出ていくまでの間をやり過ごす。まだ誰かがいるのにも関わらず、銀時は意地悪をするように彼女の細い腰を軽く撫ぜ、腰をゆっくりと揺らし出す。
息を殺し、仰け反りもがき、手で空中を掴むように握りしめた。
しばらくしてトイレから出て行く音がした。人の気配が消えると、彼女は肩で息をしながら、銀時に懇願した。

「もう…ダメ…立ってられないッ…!」

少しだけ振り向き、銀時と目があった彼女は今にも泣き出しそうな、それでいて、艶やかな表情だった。

「…そんな顔して…ますます銀さんを煽らせてぇのかよ?ン?」

構わずに後ろから打ち込んだ。

「んンッ…!」

力無く崩れ落ちそうになる彼女の体を支え、振り向かせると抱きしめた。

「…悪りぃ…やり過ぎだな。…あんまり可愛いからよォ…つい、意地悪したくなるんだよな…」

彼女は銀時の首に腕を回し、着流しを握りしめた。彼女の右足からショーツを抜き去り、左足の足首にぶら下げ、膝裏を抱えもう一度膣内に挿入させる。
くちゅ…くちゅ…と、抜き差しをするたびに卑猥な音が個室に響いていた。
もう限界と言わんばかりに息を止め、声を殺し、右手で着流しを夢中で握りしめている。ずり落ちる着流し、銀時のインナーの肩が出ると、彼女の後頭部に手を添え、ゆっくりと自分の左肩に押し当てた。

「…ンッ…声、ガマンできなくなったら肩、噛んでもいいぞ…?」

一定のリズムで彼女の中を往復する。
止まらない律動を子宮で感じ、銀時自身を包み込み快感を押し上げる彼女の中。
限界の波を押さえ込むように、スピードを落とすと、ゆっくりとギリギリまで引き抜き、奥まで勢いよく突き上げる。今まで耐えていた彼女は銀時の肩に唇を当て、熱い息を布越しに吐き上げる。
…ハァハァと、吐息を零しながら。
ゆっくりと歯が当たる。ギリギリまで引き抜かれる行為は、銀時のカリで壁を丁寧に擦り上げてられているような感覚で、彼女にとっては、激しいピストンよりも今は強い快感となって体中を泡立たせる。
歯が銀時の肩に食い込んでいく。

「…ん!」

涙を浮かべて歯を立てる。
銀時自身にも限界が来ていた。スピードを上げ何度も打ち付けると、絶頂を迎えそうだった。避妊をしていなかったため、イク前に余裕を持って抜き出すと、手でしごき出す。
虚ろな目でそれを彼女は眺めていたが、吸い込まれるように自身を手にした。

「…梨花…っ」

彼女は口に含むと舐め上げ、吸い付き、口内でたっぷりと擦り銀時を絶頂へと迎え入れた。
ストローのようにチュウ…と吸い上げ、喉を鳴らす。…ゴク…

「…のんだのか…?」

彼女の顎の下に手を入れ、愛おしむようにそっと頬まで撫で上げる。目を細め、ウットリとしながら頷き、銀時自身を口から離した。

個室から出る瞬間、誰もいないかどうかを確認する。最中に1人はやってきたが、やりすごす事も出来ていたので、2人は安心して、トイレから出て行った。

「…あーあ、ウンコ漏れるかと思いましたゼィ」

トイレから少し死角になる、奥まったスペースから総悟が目を細めながら、話しかけてきた。

「いつまで待たすんですかー?お二人さん。」

「あれ?…総一郎くん?…どーしたのかなァ?」

銀時は彼女をかばうように自分の後ろに隠した。下を向き、着流しをギュッと掴むと、それが総悟の目に止まった。

「総悟です。…メス豚の臭いがぷんぷんしまさァ…。俺にも貸して下さいよ、そこにいるMオンナ。ねぇ、万事屋の旦那ァ」

彼女は顔を上げ、今日初めて会う年下の男の口から放たれた自分の言われように唖然とした。銀時もいつもの様子とは違い、着流しの中に両手を入れると少し低いトーンで、総悟に返した。

「…人の女をメス豚扱いすんじゃねぇよ。…」

「そう熱くならないでくだせィよ、…メス豚は失礼しやした。おれも旦那みたいな従順な飼い犬が欲しいと思っただけでさァ…、それ、貸してもらえませんかねぇ?…気にいったんで。」

「は?…何言ってんの?」

「俺もそんな、トイレで悶絶プレイさせてくれる、Mオンナが欲しいなァと思いましてねェ。」

「…何…聞いてたのォ?」

ニヤリと片方の口角をあげ、黒い笑みを浮かべる。

「…そんなにMオンナが欲しけりゃ、そこら辺にいるだろ!さっさと探して悶絶プレイ?なんだ?拘束プレイでもなんでもヤっちゃえよ。」

銀時は面倒くさそうに、総悟を追い払うと彼女の肩を抱きしめ、席に戻って行った。

「旦那ァ、ちゃんと首輪つけとかないと飼い犬だってわかりませんゼィ?」

銀時は振り返らずに、目線だけを後方にやると、バカバカしいといった顔をして相手にしなかった。
ふと彼女は気になり出し、振り向き、総悟を見ると、先ほどとは違う優しい笑みを浮かべこちらを見つめていた。

見えなくなるまで、目が離せなかった。
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