小説置き場@

□炭酸飲料
1ページ/2ページ

アンケートのリクエストに答えようと思ったんですけど、黒火は甘々が好みな方が多いみたいですが完全に甘々見失いました。自分見失いました。なので許せない方はUターンお願いします。(汗)

________________________


四時限目の授業の終わりに耳元で囁かれた。
『昼休み、屋上まで来てください』
多分普通の用事じゃないんだろうという見当はついていた。

誰もいない屋上。黒子は先にそこにいた。
何故か炭酸飲料を飲みながら。
強過ぎもしない爽やかな風に吹かれて、2人きりになった彼らはお互い口を開く。

「昼休みだってのに誰もいねえな」
「そうですね」

そして、ちらりと彼の顔を見る。
前触れもなく耳打ちされて、ここに来させた理由がまだ解らないからだ。

「どうしたんだよ」
「ん…、べつに」
「…別にじゃない。用がないなら帰るぞ」
「じゃ、単刀直入に言いますけど」
「うん?」
「…ズボン脱いでください」

一瞬自分の耳を疑った。

「———は?」
「したいです」

そして、血の気が引いた。

「火神くんとヤりたいから、呼び出しました」

このやり方といい口調といい、逃げられるわけもなく。
火神は焦って派手に抵抗するよりも、と、次の瞬間腹を据えた。

「そう言うと逃げるだろうと思ったんですけど」
「逃げてどーすんだよ」

諦めが肝心とばかりに、
火神はカチャカチャと音をさせながらベルトを外して紅潮しながら溜息をつく。
黒子がハッとしてその手元を見た。

「火神、くん?」
「いいよ、したいなら」
「抵抗しないんですか?」
「うるせぇな…、ったく…つうかイキナリ何なんだよ」
「いえ、別に…」

全く、何を考えているのかよく解らない。

「…おまえ、さ」
「ん?」
「何に欲情した、んだよ…?」
「人間は万年発情期でしょう?」
「じゃなくてー…」
「いいからフェンスに手ついてください。…こっち」
「えっ、お、おいバカ!!」

どんっ、と後ろから肩を押されてフェンスにしがみつくと
そのままズボンを下着ごと下ろされて一気に入れられる体勢にされてしまう。

「く、黒子っ」
「大丈夫。すぐ入れたりしませんから」

 カンベンしてくれ…

軽く前を扱くだけでも火神は「うっ」と顔を伏せた。

「く、ろこ…なんで…っ、んっ」
「前と後ろ、どっちいじって欲しいですか?」

しかし火神は首を振るばかりで言う通りにはならない。

「…そうですか」

指先を離して少し遠ざかる。火神は涙を溜めた瞳で振り返るが、
彼はさっき買った炭酸飲料のボトル缶を開けている。
飲む、のか?
何でこんな時に。と思った瞬間、
ジワリと股間の辺りに何とも言えない刺激を感じる。

「ぃ、あ…!?」
「どんな感じですか?」
「え、え…何、…やあぁ…!!!」
 
炭酸飲料を股間に流し込んでいるんだと気付いたのは少し経ってから。
びちゃびちゃと音を立てて炭酸がジクジクと染み込む。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ