銀魂
□第2話 生活
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生活に必要なものを買うため、沖田さんに連れられて屯所を出た。
非番だからと言い、付き合わせてしまうのは、私としてあまり良い気はしなかった。
「…あんた、そういやなんで、住むことになったんでさァ」
そう言えば、話しているときにはまだいなかったんだっけ。
『えと、小さい頃に両親を殺されて、家も焼かれ、行く宛がなかったんです…』
簡潔に言うと、そうなる。
「…そっか。」
それ以上、深くは聞いてこなかった。なぜだろう?そう思いつつ黙っていた。
「何を買うんでさァ」
まだ特に決めてないけど、衣類は必要だよね。
『衣類と雑貨…と本』
「本?」
驚いたように聞かれ、戸惑いながら頷く。
『本…好きなの』
消え入りそうな声で言う。