□幸せの崩壊
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「じゃ、LHR始めるから席つけー」
担任が教室に来た。
その後ろに転入生と思われる男の子がついてきた。
「紹介する、まずこいつは―」
「小原水都だ。よろしく頼む」
『............』
「まぁ、転入生だ、仲良くしてくれ。以上で朝のLHRを終了する。小原は空いてる席に適当に座ってくれ」
「はい」
小原は教室内をぐるぐる見まわしたあと、空いている席、なぜか私の横の席に座ってきた。
私はたまらず小原に言った。
「あの...空いてる席はほかにもあるじゃないですか、なんでここに来るんですか」
「一番最初に見つけた席だったから座った、ただそれだけだけど」
私が嫌そうなのがわかったのか、前の席の水戸ちゃんが声をかけてきた。
「嫌そうですね......。席替わりますか?雅」
「大丈夫ですよ、水戸ちゃん」
「でも―」
そんま会話をしているとメールが来た。瑚琴からだ。
『ねぇ、水都君のことどう思う?』
私は瑚琴を呼び言った。
「私は別にどうとか思ってません」
それを聞くと瑚琴はよかったとでも言うかのように顔を綻ばした。
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