詞
□ディア
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ディア
贈られたのは
12回目の結婚記念日
左手の薬指に
キラリと光る飾り気のない指輪
遅くなってしまったねと
照れくさそうに笑う姿は
出逢った日からちっとも変わっていなくて
あの頃の様に
私の胸を高鳴らせた
誰よりも何よりも大切です
素敵な旦那さま
あら、ちょっと臭い台詞ね
でも貴方に首ったけなのよ
誰よりも何よりも大好きです
ワタシの旦那様
あら、少し若過ぎるかしら
でもいつだって私を見て欲しいのよ
届けたのは
12回目の結婚記念日
貴方の薄い唇に
年甲斐もなく可愛い小さなキス
まったくいきなり何だいと顔を真っ赤にさせる姿は
あの頃の様に
私の胸を踊らせた
何よりも誰よりも愛してます
素敵な旦那様
あら、今更照れているの?何も初めてじゃないでしょう
何よりも誰よりも愛してます
ワタシの旦那様
あら、私だからそうなのって…嬉しいこと言ってくれるじゃない
生涯一生連いて行きます
ワタシの旦那様
来年も再来年もその先もずっと―‥
永遠に
交わしたのは
12回目の結婚記念日