詞
□夜と欠陥
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夜と欠陥
夜が泣いて
わたしも哭いた
蹲って 丸まった
頼りない背に
影は 容赦なく
覆い被さった
生温かい感触が
首筋を這う
黒く汚れた指が
大事な所までも
犯してやろう、と
蠢いている
恐いだなんて
思いもしない
わたしは欠陥していた
それでも
月が昇り 夜が泣くと
わたしもたまらず
声をあげて
哭き出したくなるのだ
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