第二期小説 魔法の国の戦闘記
□第3話 女帝
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パッパパパンカーパパパン、パカカカ〜〜♪
火「「「わあぁぁぁぁぁぁ――・・・」」」
今日フウタに連れて来られたのは、大きな国の、大きなパレードだった。
汽笛隊が笛を吹き行進している後ろから豪華な馬車の中から手を振る女帝の姿が見られる。
顔は薄い布で覆われ見えないけど、なんとなく美女だと思った。
パレードに夢中になって俺は馬車を追いかけるように後を付いていく。
案内人のフウタは火図に気づかず出店に並ぶ食べ物に夢中で二人ははぐれてしまった。
美しいお姫様に見とれてふらふらと付いて行ってたら、お城の中まで入ってしまった・・・。
火「・・・・ ?ここ・・・どこ?」
どうやらちょっと目を離したすきにお城のお庭で迷子になってしまった・・。
辺りには警備員が沢山いる。
もし見つかったら・・・・どうなるんだろぅ・・・?
火「さすがに命は取らんよね?」
そう思いふと横に顔を向ければ、張り紙が貼ってあり・・・そこには(城内立ち入り禁止!見つけ次第即死刑!!)そう・・・書かれていた。
サァァァァ―・・・っと顔から血の気が引いていくのを感じる。
やばぁい・・・これはマジやばい!!!
捕まったら・・・俺しんじゃうぅぅっ!!?
火「ハワワワワワワワアァァァァァアッ・・・・」
早く出なきゃ・・!ってか早くここから逃げなきゃっ!
でも迂闊に動けば見つかってしまうリスクもある、そんなん考えてたらこの場から動けないよ・・・。
火(―!そうだ、フウタ!!あいつに助けてもらえば!!)
もし見つかってもフウタのいつもの風の瞬間移動で逃げ切れるはずだ。
多分フウタの事だ、もう俺が居なくなってることに気が付いてるはずだ!
ボソッ・・・
火「早く助けに来い…フウタ」
俺は出来るだけ身をちぢこませ木の陰に隠れた。