第二期小説 魔法の国の戦闘記

□第6話 恋人
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火「はぁ〜〜〜〜〜・・・」

お初の魔法学校の午前中の授業が終わった。

今日の授業内容は騎士階級についてだった・・・。

その授業で分かったことなのだが、内のクラスの大半は最強騎士ガラハッドになるために頑張っているらしい。
そのためにはまず騎士団に入らなくてはならなくて・・・入れたとしてもランスロットにならなくちゃならないから大変だ・・・。

今日の授業でマナスさんがすごい人だって改めて実感した。

黒板に移し切れていない文字をノートに真面目に板書していたら隣にふつーうに座っている皇帝陛下がちょっかいを出してくる。



火「もーなんだよ!俺は今べんきょーしてんのっ!邪魔すんならあっち行け!!」

左手で下敷きを持ち、投げつけられる消しゴムのカスをガード、しっしっと右手であっち行けと追い払うように振る。
けど楓太は諦めず無理やり火図の腕を引っ張り教室を出てあるところに向かった。




火「ったくっ・・・どこ行く気だよ・・・」



〈食堂〉
楓太に連れられやってきたのは食堂だった。
大勢の生徒が大きな食堂の中昼食をとっている。
メニューもバライティー豊富で、みてたらおなかがなった。
楓「おばちゃん、おれから揚げスペシャルね〜!・・・火図は?」
火「えっ・・・・おれは・・・って!俺…金持ってない」
鳴るお腹をおさえ蹲る。
楓「あぁ・・・そっか。奢ってやるから元気出せ!」
火「んじゃ〜DXランチAね〜」
楓「遠慮ねーな・・・火図は・・・」



おばちゃんからお弁当を受け取り椅子に座り昼食をとる。
なかなか味は良くお腹も空いてたのであっという間に平らげた。

「「「キャァァァァ―――――////」」」
そんな中、急に食堂に響き渡る黄色い声援。



火「なんだなんだ?」

声のするほうに視線を向ければ、女子の輪の中央にサンドウィッチを片手に、どうしたものかと、うろたえる雪兎の姿を発見した。

楓「もてる男は良いよなぁ〜」
嫌味っぽく呟き味噌汁をすする楓太。
火(兄さんに聞いたことあるけど・・・ホントに雪兎さんって女子にモテモテなんだ・・・。
俺も一回あったことあるけど男の俺から見ても美青年だもんな〜・・・。

あれ?そういや・・・雪兎さんの隣にいつもいた人居ないな・・・)

心の中で思いながら楓太のから揚げを一つ奪い口に含んだ。


















昼休みが終わり午後の授業が始まる。

さぁーやるぞーと意気込んでいたのもつかの間俺と楓太は学園長に呼び出され校長室に向かった。
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