第二期小説 魔法の国の戦闘記

□第8話 力
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あれから、俺達は新しく増えた仲間、咲記を連れ、学園に戻ったのは数時間後の事だった。

火「たっだいまー♪」

楓「おっ待たせ〜」

咲「お邪魔しまーす…」

校長室に結果を報告するために来たが、珍しく中には誰もいなく無人だった。

楓「誰も居ないみたいだな…、ちょっくら休憩してくか…」

勝手にティーセットを棚から出して慣れた手つきで紅茶を入れていく。

楓「はい、二人の分」

そういってソファーベッドに座り胡座を組む。
楓太から紅茶を受け取り楓太の向かいのソファーに座るとちょこんと隣に咲記も座った。









<総務室>

私は今ひどく困惑していた。

水の国に派遣した龍から連絡をうけた。
雪兎が反政府軍の少女についていってしまったと。

リ「ねぇ龍。雪兎が着いていった少女ってどんなだったか覚えてる?」

龍『覚えてるも何も、さっきまで殺されかけてたんだ。嫌でも覚えてるよっ!

髪は、低い位置のポニーテールで、最初仮面つけてたから分かんなかったけど、女だった。

名前は、破月!』

詳しくは聞いた事なかったけど、恐らくその子が雪兎の尋ね人。
過去命を救われた、恩人なのかもしれない。


でも少女は反政府軍の騎士。
龍の言う通りの少女なら、人の命を救うなんて事有り得るだろうか?

だが現に龍は無事………。
・・・・・・でわないが、(片腕がイカれた程度)。
被害は最小限に止められた。

犠牲者は数十人、街の被害も噴水広場のみ。



その少女、かなりの変わり者か、

もしかしたら、反政府軍の味方でも、私達と話が通じる人間なのかもしれない。




だが1つ気になる処がある。

話しを聞くからに、その少女はただの騎士じゃない。
恐らく反政府軍 霧の幻影宮殿_アトラス王国の、騎士階級をあたえられし上位の級を有するもの……。

龍は剣術は苦手だが、水魔法を応用した格闘技術は上位優秀生には入る優等生だ。

そんな龍を少女は刀を使うことなく、しかも龍の得意な格闘戦でねじ伏せたのだ。

それも龍が反撃する暇もないくらい圧倒的な力で………。

推測するに彼女がもし刀を持った万全な状態で戦ったとき、騎士階級はトリスタン〜ランスロット。

リ「…因みに、大体でいいの、戦ってみて、その破月の騎士階級って分かるかしら?」

ダメもとで龍に尋ねる。

龍『それがびっくりしたぜ!

あいつ……

―ランスロットなんだって!!


そりゃ〜強いのなんの、反撃する隙すらなかったぜっ………』



興奮気味にそうに言う龍。
だがその表情はとてもやる気に満ちていた。

リ「……ラ………ランスロット………?」

龍とは打ってかわって表情に影が射していくリリィー。


反政府軍のランスロット。
それは反政府軍の中で最強の力をもつ騎士という意味をもつ。


そして………。


リ(先ほど連合国から通信が入った)


マナスを殺した犯人の特定がわかったのだ。

マナスヲコロシタハンニンハ…………



―――敵国の、ランスロットと思われる……………っ!!



リ((反政府軍のランスロット………破月っ!


―マナスの仇――――っ!))















龍『学園長?学園長〜〜ぅ?』

リ「―……っ!。何でもないわ、ちょっと疲れただけだから……龍、…直ぐに…学園に戻ってきてくれないかしら?
会わせたい人が居るの。」

リリィーの誘いに頷き無線を切る龍。

水の国から学園までおよそ半日はかかる。
だが龍の能力なら、二時間もかからないうちに海の上をあるき学園に戻れるだろう。


それよりも心配なのは、敵に着いていった雪兎のことだ。

あの時私は、雪兎の選択をしんじるといった。

だけど相手の子がレジスタンスの少女となれば話しは変わってくる。

このまま放置すれば雪兎は殺されるか、はたまたレジスタンスに肩入れするかもしれない。
彼にはこの学園の生徒会長を任せていた。
学園の秘密をしる数少ない人物の一人なのだ。

もし学園の秘密基地なんかをチクられたら、この学園の被害ははかり知れない。

いや、でも雪兎は利口な子だ。レジスタンスに加担したふりをし内部から崩壊させようと策を練っているかも!

がっ、どっちにしても、雪兎を確保しなくては………。
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