寸書
□ある日曜日弐
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俺、宇田健吾は最近困っている
「大貴食べる?」
「いや…。巧チョコついてる」
「え、まじ〜、どこー」
「ここ」
そういいつつ巧の口元に着いたチョコをぬぐう大貴
あんま〜〜い空気
(いや、俺が勝手にそう見てるだけか?)
先日の日曜日に二人が付き合っていることを知った
そのせいか、勝手にそう思い込んでるだけか??
「・・んご!健吾!」
「っはい!」
これはいわゆる条件反射ってやつで…ハズイ////
「ww。何それww。」
「んだよ〜」
振り向くと駿
「ほら。俺、もう、書いたから」
渡されたのは当番日誌
「あ〜わりぃ。すぐ書く」
担任のとこには全部埋めて、当番二人で持っていかなければならない
忙しく、机から筆箱を出していると駿が前に座った(巧と大貴は右横と右斜め前)
チャックを開けシャーペンを取り出したら、一緒に入っていた付箋まで落ちた
「ww。ほら、そそっかしいなww」
「///」
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上半分にはすでに旬のコメントが書いてあった
(字きれいだなぁ)
このクラスは奇数人なので当番は一週目と二週目では組む人間が違う
一回の当番が2日間なので約40日、学校に来る日だと2か月ぐらいで回る
なので今回が駿と初めてだった
ちらっと駿のコメントを見ると俺の名前
気になり始めから読む
「今日の体育のサッカーの時、健吾がヘディングを決めてかっこよかった。そのあと、少し照れたのかはにかんだ笑顔がかわいかった。ただ、体育が終わったとき足を少しかばいながら歩いていたので気になった。」