寸書
□ある日曜日
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「あ――」
俺、宇田健吾は何の予定もない日曜日の午後1時27分、友人と会った
クラスでも仲の良い巧と大貴は高校で知り合った
巧と大貴は小中と同じだったらしく、少し初めは入りずらいと思っていたが、それも時間の問題であった
そんな二人と会ったのがついさっき
暇な俺は、一人服を買いに来ていた
そこにやってきたのが巧と大貴だった
はじめ、巧を見つけた
(あ―――)
と、思った時には二人が視界に入っていた
声をかけようとした時だった
二人の距離は近く、手を…、手をつないでいた
(はぁ?)
そして、とりあえず二人に見つからないようこっそりと二人を伺った
やはり、そこにあるのは親密な雰囲気だった
ただ、親友のそれではなく…、言うならば恋人といったような
(はっはぁーん、そういうことか)
なるほど、なるほど
巧と大貴はそういう関係ねぇ
ボートそんな考え事をしていたせいか二人枯れに気づいた
「あ――」
そう、それが午後1時27分
あわてたように手を放そうとする巧
大貴はあわてた様子はない
(へぇ〜、隠そうとするんだ〜)
意地悪な心に火が付いた