寸書
□1ページ物語
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【僕には関係ない】
「お〜、また瀬戸違うやつ連れてんな〜」
大学の教室から下を眺めていた周が言った。俺もその言葉につられのぞく。
瀬戸とは大学に入ってから知り合った。初めは、遊び人という印象の強かった瀬戸だが、中身は至って真面目で友達思いないいやつだった。
そんな瀬戸と付き合いだしたのが3か月前。そして、分かれたのは1週間前。
「いーの?晶?」
「別に」
もう、僕には関係ない。
窓から視線をそらしケータイのアドレス帳を開く。
「瀬戸啓太」
「削除」
「よろしいですか」
「はい」
俺と瀬戸をつなぐものはなくなった。
他人になった。
【END】
なんか悲しい終わりですね…。やっぱ、物語ならハピエンにしたいですね。