短書

□Uoham
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耳が周りのざわめきを捕える



「…」



意識はあるのだが、体はまだ睡眠を欲しているせいか瞼は開かない


「…っ!!」



(ほ、本!!)



木の表面に現れた根の上に本はあった


ほっとしながらほんの背をつかみ持ち上げる



ついでに自分の体も起き上がり背を伸ばす






本を目に高さまであげ、汚れがないかチャックする



―――コクッ

(よし、なし!)



「wwww」


(っは!!)


顔を本からそらし、音のもとを見る


「…?」



(だ、誰?)



寝る前の記憶を思い出す




(……あ!)


「寝てた人!」



先ほど…といってもどれくらい前かはわからないが…、自分の昼寝の場所を占領していた




「寝てた人ってww」


勝手に受けているようだ



そんな相手をじっと見つめる




(見たことがある気がする…誰だっけ??)




「なぁ、俺のこと知らない?」



見たことはある気はするが…、思い出せない



誰だ?こんなキラキラしたオーラ出してるやつなら覚えてそうだけど…



結局思い出せなかったので頷いた




「マジかぁw」



笑っている顔はなかなかかっこいい



「俺は、ディグ・セシル・レアレス」


まぁ、なんと長いお名前で…


彼の名前がわかったことで、出身がバラックであることが分かった


そしてもう一つわかったことがある…



彼が我が学園で絶大な人気を誇る生徒会長さまであることが…



見たことはあった…遠目では
興味はなくとも、なかなかに周りが噂していたので知識としては知っていた









【解説】
バラック出身
ミドルネームが間に入る

ノイヤー出身
ミドルネームの後に「レ」や「マ」などの文字が入る


ちなみに…
エリード出身
ミドルネーム無し
名前と家名の間は「=」で表記される
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